【推しの子】「呪術廻戦」「ヒロアカ」…話題作マンガが完結しまくり!? 2024年、完結当時の盛り上がりを振り返る
2024年もいよいよ年末、この1年を振り返る人も多いのではないだろうか。そんな2024年といえば、連載開始からTVアニメ化、映画化など数々のメディアミックスが行われた超人気「ジャンプ」マンガが3本も完結を迎えた年である。SNSでは最終話掲載日には関連ワードが多数トレンド入り、完結前からも「いよいよ終わってしまう」といった声で溢れるなど大きな話題となった。 【フォト】【推しの子】『呪術廻戦』『ヒロアカ』最終巻の書影や、アニメ次回作のビジュルなどをチェック! 本稿では8月に最終回を迎えた『僕のヒーローアカデミア』、9月に完結した『呪術廻戦』、そして11月完結の『【推しの子】』の合計3作品を通して、ジャンプコミックス歴史の節目とも言える2024年を振り返る。 連載から10周年目で完結した『僕のヒーローアカデミア』 『ヒロアカ』こと『僕のヒーローアカデミア』は、堀越耕平によるヒーローアクションマンガだ。 “個性”と呼ばれる超常能力を持つ人々の存在が当たり前の世界を舞台に、主人公の“デク”こと緑谷出久が、社会を守り、“個性”を悪用する犯罪者“敵<ヴィラン>”に立ち向かう“ヒーロー”になるべく、ヒーロー育成の名門・雄英高校で仲間たちと共に成長する物語が展開された。 本作は「週刊少年ジャンプ」2014年32号(同年7月7日発売)にて開始され、同誌2024年36・37合併特大号(8月5日発売)で10年にわたる連載を終了。シリーズ世界累計発行部数は、2024年4月に1億部を突破した。 TVアニメシリーズをはじめ、劇場版アニメ、ゲーム化、舞台化などメディアミックスも話題に。2025年にはファンブックと初の画集の発売、新たな原画展の開催も控える。 最終回掲載は8月5日!当時のSNSの盛り上がり そんなマンガ『ヒロアカ』は、連載開始から節目となる10周年目の8月5日に完結を迎えた。 完結前夜である8月4日には「ヒロアカ完結」「ヒロアカ最終回」がトレンドを圧巻。「今日1日何も手につかなかった」「本当に終わるの?」と震えて待つ読者の声が寄せられていた。 また「最終回までいよいよあと1時間を切った…涙」や、「完結まであと○分」と毎分カウントダウンも行われるという、一種のお祭りのような状態になっていたのだ。 そして最終回を読み終えた読者からは「読み終えた!あーー良かった!!!」「うーん最終回めっちゃいいよぉ!」「いつもは紙だけど待ちきれなくて電子で読んだ。神だった」と、満場一致で絶賛の声が続々と寄せられた。 TVアニメ『ヒロアカ』公式X(旧Twitter)は完結を受け、ハッシュタグ「#ありがとう堀越耕平先生」を添え原作者・堀越耕平へ感謝を綴った。同タグはワード「最高の最終回」と共に、1日中トレンド入りしていた。 さらにアニメ出演声優も感謝とお祝いの言葉を自身のXにてコメント。主人公・緑谷出久を演じる山下大輝をはじめ、爆豪勝己役・岡本信彦、轟焦凍役・梶裕貴らが揃って作品への愛と感謝の言葉を綴った。 原作コミックスは何巻まで発売? 今後のアニメ展開は? マンガ『ヒロアカ』は、12月4日より最終42巻が発売中。掲載内容は最終話までのお話と、さらにその先を描いた描き下ろしマンガ38ページとなっている。 デクをはじめとした、雄英高校1年A組の面々の成長を感じさせる第1巻をイメージした構図の表紙も「最終巻表紙、良すぎる」「エモ。エモすぎ」と話題になった。 また7期まで放送されたTVアニメは、通算8期目にして最終章となる『FINAL SEASON』の放送が2025年秋より決定している。さらに2025年4月からは公式スピンオフ作品の『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』がTVアニメ化され、放送されることも発表ずみ。『ヴィジランテ』は、脚本・古橋秀之と作画・別天荒人のコンビでマンガアプリ「少年ジャンプ+」にて2017年から2022年まで連載、コミックスも15巻まで発売された『ヒロアカ』の正史に連なる公式スピンオフ作品だ。 原作マンガを読み終えた後は、アニメでも感動の最終回を迎えよう。 『呪術廻戦』 『呪術廻戦』は、芥見下々が「週刊少年ジャンプ」にて連載したダークファンタジーマンガ。 主人公・虎杖悠がある日、“呪い”に襲われた学友を救うため自身の魂に呪いを宿すことに。辛酸・後悔・恥辱……人間の負の感情から生まれる禍々しきその力は、人を死へと導くことも。呪いを廻る戦いの世界が描かれてきた。 本作は9月30日発売の「週刊少年ジャンプ」2024年44号で完結し、コミックスは累計1億部を突破した。 2020年10月にTVアニメ化され、映画『劇場版 呪術廻戦 0』は2021年12月に公開。2025年4月には、大阪での「芥見下々『呪術廻戦』展」の開催も控えている。 最終回掲載は9月30日!当時のSNSの盛り上がり いまなお注目を集めるマンガ『呪術廻戦』は、連載6年半目となる9月30日に完結。 完結1週間前となる9月24日からは「あと○日」の画像を投稿するカウントダウンが公式Xにて実施。完結前から「やだーー!!一番好きな作品なのにー!」「最終回気になるけど終わってほしくないんだよ」「どうかハッピーエンドを迎えて…」など期待と終わってしまう悲しみに暮れる読者の声が寄せられていた。 そして最終回を読み終えた読者からは「読み終えて震えてる」「あのキャラの復活は…」「終わり方良すぎた…本当にお疲れ様でした」と感動のコメントが多数。 またTVアニメ『呪術廻戦』第2期の監督・御所園翔太からのお祝いイラスト&コメントも公開。読者の感想だけでなく、アニメスタッフからの声も寄せられたのだ。 さらにアニメ出演声優である虎杖悠仁役・榎木淳弥は完結当日に、「また面白い漫画読ませてください」と、早くも今後の芥見下々の活躍に期待する姿勢を見せた。 原作コミックスは何巻まで発売? 今後のアニメ展開は? マンガ『呪術廻戦』は、12月25日に29巻と最終30巻が同時発売となった。 30巻は「小沢優子」「パンダ」「釘崎野薔薇」「裏梅」のエピローグを描いた、描き下ろしマンガ16ページも収録されるのが見どころだ。 TVアニメはすでに第3期「死滅回游」編の制作が決定済み。また第2期「懐玉・玉折」の総集編が2025年5月30日に劇場公開を控えていると、まだまだ盛り上がり中だ。 連載から完結までの期間は4年半!実写映画も公開中の『【推しの子】』 『【推しの子】』は、緻密な取材に基づき芸能界の光と闇を描き出した、赤坂アカと横槍メンゴの豪華タッグによるマンガだ。2020年4月の連載開始当初から多くの芸能人・業界関係者からの支持も集めて話題作となった。その勢いのまま「次にくるマンガ大賞 2021 コミックス部門」において大賞を受賞。現在は、シリーズ累計発行部数が2000万部を超えている。 2023年4月より放送されたTVアニメ第1期は世界的に絶大な反響を得て、幅広い世代から大人気に。2024年7月より第2期が放送された。 そして11月28日からはAmazon Prime Videoにて実写ドラマが配信開始となり、12月20日には実写映画も全国劇場で公開中だ。 伝説のアイドル・アイの子どもとして転生した双子のアクアとルビーが、それぞれの思いを抱きながら一筋縄ではいかない芸能界へと突き進んでいく物語。アイドルグループ・B小町のメンバーである有馬かなやMEMちょ、さらに女優の黒川あかねなど、豊富なキャラクターそれぞれの闇も描かれている。 最終回掲載は11月14日!当時のSNSの盛り上がり そんなマンガ『【推しの子】』は、旋風を巻き起こしている真っ只中である連載4年半目の11月14日に完結。 当日はX上ではトレンドに「推しの子最終話」が1日中ランクイン。読み終えた読者たちは「最終話読んだ……泣」「しっかり芸能界をリアルを描ききった作品だった」「緊張しながらページを進めていく感覚を久々に味わったな…」など、思い思いの感想を寄せていた。 また作画担当・横槍メンゴも自身のXにて「今まで本当にありがとうございました!」と感謝のコメントを投稿。読者からは「本当に連載お疲れ様でした!」「アカ先生、メンゴ先生、ありがとうございました」と労う言葉が山のように集まっていた。 さらにMEMちょを演じる声優・大久保瑠美は、「完結を受け止めて、噛み締めて…」とXの文字数では収まりきらない熱い感想文を画像で投稿。 制作が決定しているTVアニメ第3期に向けても、「きっと新しいことの連続。しっかり足を踏み出していきたいと思います」と意気込みを見せている。 原作コミックスは何巻まで発売? 今後のアニメ展開は? マンガ『【推しの子】』は、12月18日より最終16巻が発売中。特別カバー仕様でブックスタンドとシールつきの特装版「【推しの子】16 SPECIAL EDITION」も用意されているので、購入はお早めに。 そしてTVアニメは第3期も制作決定。キービジュアルにはツクヨミとカミキヒカルの姿も描かれ、さらなる展開に期待が高まっていく。 原作マンガが完結してもAmazon Prime Videoの実写ドラマが配信中、実写映画が全国公開中とまだまだメディアミックス展開が熱い本作。今後もまだまだ『【推しの子】』を楽しめそうだ。 2024年は長年連載されてきた「ジャンプ」の話題作が3本も完結、SNSでは「ジャンプマンガ終わりすぎ!」としばしば話題になっていた。 2025年は、TVアニメ化が決定している『ウィッチウォッチ』や『SAKAMOTO DAYS』などの放送も楽しみに待ちつつ、果たして他のマンガ作品がどのような展開になっていくのか期待しながら、新たな1年の幕開けを迎えよう。 (C)芥見下々/集英社 (C)堀越耕平/集英社 (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社
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