年金月額6万6千円が最大だが…「非正規同士」の結婚で「年金支払額&受給額」を超有利にする方法【経済評論家が解説】
サラリーマンの専業主婦でも、厚生年金への加入がお勧めなワケ
問題は、サラリーマンの専業主婦です。働く時間を制限すれば、年金保険料を払う必要がないのに、厚生年金に加入すると保険料の支払い義務が生じてしまうからです。それでも、筆者は厚生年金への加入をお勧めします。 いまは保険料の支払いが苦しいとしても、平均年齢まで生きれば老後に受け取れる年金で元が取れます。損得の問題以上に重要なのは、「保険機能」です。公的年金は「長生きしている間にインフレが来て老後資金が底を突いてしまうリスク」に対する大変心強い味方なのです。 加えて、配偶者と離婚したり死別したりするリスクに対しても保険となります。そして、配偶者が失業した時には絶大な力を発揮します。サラリーマンの専業主婦は、配偶者が失業すると、2人とも国民年金保険料を払う義務を負いますが、専業主婦が厚生年金に加入していれば、自分はもちろん、配偶者も国民年金保険料を支払う義務を免れるからです。 本稿は以上ですが、意思決定は自己責任でお願いします。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密でない場合があり得ます。 塚崎 公義 経済評論家
塚崎 公義