年金月額6万6千円が最大だが…「非正規同士」の結婚で「年金支払額&受給額」を超有利にする方法【経済評論家が解説】
非正規同士で結婚→片方が厚生年金に加入→とってもオトクに!
上記のように、サラリーマンは厚生年金保険料を支払うことで、国民年金保険料も払ったことになります。サラリーマンの専業主婦は、配偶者が厚生年金保険料を支払うことで、自分も国民年金保険料を払ったことになります。それ以外の人は、自分で国民年金保険料を支払う必要があるのです。 サラリーマンの専業主婦は、自営業者の専業主婦や独身者等と比べて優遇されているのです。筆者としては、これは不公平なので制度を変更すべきだと考えていますが、本稿ではそのことは忘れ、非正規労働者がどう行動すべきかを考えましょう。 非正規労働者が独身であった場合、上記のように厚生年金に加入するほうが得です。非正規労働者に配偶者がいて、配偶者がサラリーマンでない場合は、独身者と同様の扱いなので、厚生年金に加入するほうが得です。配偶者がサラリーマンである場合については、後述します。 本稿が強調したいのは、非正規労働者と非正規労働者が結婚して、片方が厚生年金に加入すると非常に得をする、ということです。非正規労働者は所得が低い人が多いため、結婚を諦めている人も多いようですが、意中の人がいるなら、ぜひ本稿を読んでもらって将来について語り合っていただければ幸いです。 意中の人がいない場合でも、本稿を読んで「自分は非正規労働者だから、別の非正規労働者と結婚して得をしたい。相手を探そう」と思い立っていただけるなら、それもいいですね。 サラリーマンとは見なされない独身の非正規労働者は、国民年金保険料を払っています。その場合、受け取れる年金額は最大で6万6,000円程度です。なかには払っていない人もいるでしょうが、その場合は老後に年金が受け取れなかったり、大幅減額されたりするので、可能な限り払うようにしましょう。 2人の独身が国民年金保険料を払っているとすると、合計で年間40万円強です。2人が結婚して片方が厚生年金に加入すると、2人合計の保険料が20万円より安くなるのです(年収が200万円程度までの場合)。