米軍ヘリが離陸、不時着から20時間後 国頭村長は沖縄防衛局に抗議(15日午後1時現在)
【国頭】沖縄県国頭村宜名真の牧草地に14日午後5時ごろに不時着した米軍普天間飛行場所属のUH1ヘリコプターは15日午後1時に離陸した。 【動画】「墜落すれば大惨事に」国頭村長が防衛局長に抗議 午後に離陸する米軍ヘリ
国頭村の知花靖村長は15日午前、不時着現場の視察後に村役場を訪れた伊藤晋哉沖縄防衛局長と面談し、原因究明や再発防止などを求める抗議文を手渡した。抗議は「地域住民および観光客に大きな不安を与える行為であり、万一墜落すれば大惨事につながりかねない」として、集落や観光地周辺上空での飛行訓練を実施しないこと、原因究明と再発防止を米側に働き掛けることを求めている。不時着地点の地権者への補償も要請した。 不時着した地点は国道58号に近く、県警は14日夜、着陸地点周辺の道路に複数カ所の規制線を張り、着陸現場から半径約300メートルを通行止めとしている。15日午前には、国道58号を通れずに引き返したり、遠回りしたりする車両も多くみられ、生活に影響が出た。 沖縄防衛局が14日夜に県や国頭村に説明した内容によると、ヘリコプターは同日夕、国頭村の辺戸岬から南西約1・6キロの地点に着陸した。6人が搭乗していたが、機体の損傷や不時着によるけが人などは確認されていない。
村などによると、不時着地点は2022年6月に米軍のCH53ヘリコプターが不時着した地点の近くだという。国頭村の知花靖村長は14日夜、琉球新報の取材に応じ「こういった事故がないように、しっかりと安全管理をしてほしい」と述べた。
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