横浜M、失点にも動じず逆転で先勝 キューウェル監督「試合を支配した」
◇横浜M2-1アルアイン(サッカーACL決勝第1戦=11日) 横浜Mが初のアジア王者へ大きく前進した。先制を許しながら、代名詞のアタッキングサッカーを貫いて2-1で逆転勝利。25日の第2戦を引き分けても優勝という状況を作り、キューウェル監督は「なかなかゴールを奪えなかったが、試合を支配して最後に報われた」と喜んだ。 前半13分にカウンターから失点しても動じない。主導権を握り続け、後半27分に右サイドのヤンマテウスからのクロスを植中が頭でたたき込み同点。後半41分には左サイドから宮市が放ったシュートを、渡辺皓がゴール前でコースを変えてネットを揺らした。 逆境をものともしないたくましさがある。黒星発進から1次リーグを突破し、準決勝は第1戦の敗北から頂上決戦へ駒を進めてきた。決勝もホームの敗戦という危機に直面しながらも乗り越え、植中は「先制されても落ち着いて自分たちのサッカーをやり続けられた」と誇った。 スタジアムには5万3704人が駆け付け、選手入場時にはスタンドを赤、白、青のトリコロールで染めて鼓舞した。最高の雰囲気を作ってくれたサポーターが待ち望んでいるのは、愛するクラブがアジアの頂点に立って世界へとはばたく姿。2週間後、その姿を届けてみせる。(奥山次郎)