復活のシーズンに向け準備万端か プレシーズンマッチで“キレキレ”のグリーリッシュにかかる期待
昨季は怪我もあり苦戦
アメリカでプレシーズンマッチを行っているマンチェスター・シティ。まだチームに合流していない主力選手も多く、若手中心ではあるが3連敗を喫している。 [動画]コバチッチの絶妙な持ち出しからグリーリッシュが豪快な一撃を叩き込む チームとしては勝てていない状況が続いているが、一方で今シーズンの活躍を期待させる動きを見せている選手もいる。そのうちの1人がジャック・グリーリッシュだ。 2021年にアストン・ヴィラからシティに加入したグリーリッシュ。加入1年目は公式戦39試合に出場し、6ゴール4アシストを記録。しかし1億ポンドもの金額で加入したこともあり、多くの批判が寄せられた。そんな1年目を経た22-23シーズン、グリーリッシュはチームに欠かせない存在へと成長。公式戦50試合に出場し、5ゴール11アシストをマークしたシティの10番は3冠に大きく貢献した。 しかし、昨シーズンはまた状況が一変。怪我に悩まされたり、ジェレミー・ドクの加入によって、出場時間が減少。公式戦36試合の出場で3ゴール3アシストに留まり、常連だったイングランド代表のメンバーからも外れた。 そんな悔しい1年を送ったグリーリッシュは仲間がEUROを戦っている間もトレーニングを行い、早くから今シーズンに向けた準備に取り組んでいた。その効果はプレシーズンマッチでも現れており、同選手の動きにはキレがあるだけではなく、積極的にゴールを狙う姿勢も見られている。 ゴールを決めたバルセロナ戦のグリーリッシュの積極性をペップ・グアルディオラも称賛しており、クラブの公式サイトで「彼は自分の実力を証明しなければならないが、彼のプレイには本当に満足している」と語った。 EURO2024のメンバーから外れたことはグリーリッシュにとって最大の挫折だったようだが、シティの10番は逞しくなって戻ってきたように見える。昨シーズンはドクにポジションを取られてしまったグリーリッシュは再びシティの絶対的存在として復帰する準備ができている。
構成/ザ・ワールド編集部