報徳学園、仙台育英に快勝 〝秘密兵器〟WTB村田一真が復帰戦でハットトリック
第104回全国高校ラグビー1回戦(27日、報徳学園52-3仙台育英、花園Ⅲ)FWが力強く前に出れば、バックスは素早く展開し、トライを重ねた。報徳学園は過去4強2度の実力校、仙台育英から後半だけで6トライを奪って快勝。西條裕朗監督は「今年のチームはボールが縦と横に動けば、得点力がある」と手応えを口にした。 指揮官が「身体能力が高く、ボールキャリアとしてはすばらしいものがある」と期待する秘密兵器が躍動した。 今春、右肩脱臼の大けがを負い、今秋の兵庫県予選では登録メンバーにも入っていなかったWTB村田一真(2年)だ。 約2カ月前に復帰。この日、「(花園は)並みの選手では勝てない」(西條監督)と抜擢されると、0-0の前半11分、相手のタックルをはねのけて左タッチライン際を激走し、先制トライ。ここからチームが勢いづいてトライを重ねると、村田も後半17分、30分に追加のトライを奪い、復帰戦でハットトリックを決めた。 「メンバーに選ばれたときはほっとした。(3トライは)自分でもびっくりしている」と喜びをかみしめる。 次戦はBシードの目黒学院(東京第1)に挑む。2大会前の準優勝越えを目指し、外国人留学生を中心としたパワフルなチームを持ち前の攻撃力で撃破する。(月僧正弥)