優勝争いの中でファーム調整…巨人V奪回のカギ握る「先発の大黒柱」は
今季初の登録抹消
戸郷翔征と共に先発の大黒柱として期待された今季は開幕から先発ローテーションで回り、前半戦は15試合登板で7勝2敗、防御率1.67。すべての登板が相手エースと激突するケースが多い週初めの火曜日だったことも価値がある。申し分ない活躍だったが、後半戦は2勝4敗で防御率5.30と痛打を浴びるケースが目立つように。1年間を通して先発で回るのは今年が初めてで、疲労が蓄積している影響は否めない。投球のメカニズムが狂っているように見えた。 中9日と登板間隔を空けた9月13日のヤクルト戦(神宮)でも、本来の輝きを取り戻せなかった。直球に本来の球威がなく、生命線の制球も甘い。初回一死一、二塁から148キロの直球を村上宗隆に完璧に捉えられ、バックスクリーンに先制3ランを被弾。3回にも山田哲人に適時打を浴び、さらに二死二、三塁のピンチを招いたところで、阿部慎之助監督が投手交代を告げた。今季最短の3回途中7安打4失点KO。16人の打者と対戦して三振を1つも奪えなかった。2対7で敗れた翌日、今季初の登録抹消となった。 シーズンがラストスパートに入る中で、山崎は復活できるか。戸郷、菅野が奮闘している中で、エースと呼ばれる投手を目指すならこの壁を乗り越えなければいけない。次回登板で2年連続2ケタ勝利を飾れば、チームにとっても大きな価値がある。V奪回のキーマンであることは間違いない。 写真=BBM
週刊ベースボール