特殊な構造のスーパーカブC100「スライド式スロットル」をメンテナンス 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ Vol.2
真っ先にこの部分はメンテナンスしないと、エンジン始動時には苦労するし、走らせても、決して気持ち良く楽しい走りはできないと考えました。 旧型スーパーカブは、現代のような強制開閉式で軽いスロットル操作ではなく、ハンドルパイプの溝をスライドする鋳物部品と内側がスパイラル状に加工されたインナーパイプを組み合わせた「スライド式スロットル」を採用しているのが大きな特徴でした(1970年代以前の実用モデルにはこのタイプのスロットルが多いようです)。 しっかりメンテナンスされていれば、重い操作感ではないはずですが、現代の感覚では、違和感があるスロットル操作と言えます。M号のスロットルは、固着寸前で重く、明らかにメンテナンスが必要でした。 新品部品のワイヤーケーブルに交換すれば、確実に良くなるとは思いますが、ここではぼくの座右の銘でもある「現状最善」を目指して、スロットルのコントロール性を、分解・洗浄・擦り合わせ・グリスアップ・組み立ての順で、高めてみます。
たぐちかつみ