トロン(TRX)の焼却でビットトレント(BTT)が12%上昇
トロンが所有するピアツーピア・ファイル共有プラットフォーム、ビットトレント(BitTorrent)の同名トークンであるBTTは、トロンネットワークがネイティブトークンのTRXの新たな焼却を実施したため、12%以上上昇した。 暗号資産(仮想通貨)の焼却は、トークンをアクセス不能なウォレットに移すことで流通から永久に排除することを意味し、多くの場合、供給を減らして残りのトークンの価値を高める可能性があり、デフレであると考えられている。 ブロックチェーンエクスプローラーのTronscanのデータによると、過去1カ月で1億7000万以上のTRXが流通から削除された。TRXは現在、年率2.99%の減少率でデフレ局面にある。 過去の例でも、BTTはTRXの価格が動かなくても、トロンのポジティブなニュースに反応することが多い。CoinDesk Indicesのデータによると、TRX自体はこのニュースで1.6%上昇しただけだ。暗号資産市場のパフォーマンスを幅広く測定するCoinDesk 20 Index(CD20)は3.6%上昇している。 昨年12月、トロンのブロックチェーンが2億ユーザーを達成したとき、BTTは急騰し、1日で約2倍になった。 アメリカ証券取引委員会(SEC)は2023年3月、ビットトレント財団(BitTorrent Foundation)、ビットトレント社(現レインベリー社、Rainberry)、トロン創設者のジャスティン・サン(Justin Sun)氏、トロン財団(Tron Foundation)を、BTTとTRXが未登録証券に該当し、サン氏がウォッシュトレードを使ってTRXの取引量を人為的に膨らませようとしたとして提訴した。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:ジャスティン・サン氏(CoinDeskTV)|原文:BitTorrent's BTT Surges 12% as Owner Tron Completes TRX Burn
CoinDesk Japan 編集部