「下町ロケット」特別編 Tver配信にファン安堵
阿部寛主演の人気ドラマ「下町ロケット」(TBS系)の新春特別編が2日放送された。放送終了後、早ければ30分前後でTverなどのネット配信・見逃し配信が開始されることも珍しくない中、今回は配信の準備が整うまで数時間を要したため、ネット視聴を見込んでリアルタイムで視聴しなかった人々からは一時、「見ることができないのでは?」と不安の声も上がった。それも人気ゆえだが、テレビ視聴のスタイルがリアルタイム視聴から離れてきたことを如実に物語るエピソードの一つといえそうだ。
「まさか配信ないの?」不安の声がネット上に
「下町ロケット」は、企業を舞台にした人間ドラマを得意とする作家・池井戸潤氏の原作を実写化したもの。宇宙科学開発機構の研究員だった佃航平(阿部)が、亡き父の経営していた佃製作所を率いて、社員たちとさまざまな難問と苦闘を乗り越えていく姿を描く人気作で、昨年10月期にTBS系で放送された2018年版では「下町ロケット ゴースト」と「下町ロケット ヤタガラス」をドラマ化して根強いファンの支持を獲得した。2日に放送された新春特別編は、12月に終了したばかりの2018年版のその後を描く内容でファンから待たれていた。 ところが午後11時15分に放送が終了してしばらくすると、不安の声がネットに上がり始めた。配信の準備に多少の時間がかかったため、「ネット配信をアテにして録画していなかった。Tverでやるよね?」「え、Tverでやらないの?」「あとでネットで見れると思って安心していたんだけど…」と、まさかTverで見ることができないのでは、と不安になってしまった人々が一定数、出てしまったのだ。
Tverでは3日未明に配信「これで寝れる」安堵の声も
ネット配信はTverだけではない。放送されなかったシーンも含めての“ディレクターズカット版”配信を事前に告知していたParavi(パラビ)の場合、Paraviでしか観ることのできないコンテンツなど独自の特典や特徴を持つサービスだが、視聴するにはいまのところスマホのキャリア決済またはクレジットカード決済が必須。そんなこともあってか、放送後1週間、最新回限定ながら会員登録などの手続きもなく無料視聴できる民放公式テレビポータルのTverをアテにする人は多かったようだ。 そんな熱心なファンの不安の声を受けてか、Tverは多少遅れて「配信を準備中」「配信は3日未明」などと告知。ようやく落ち着いた視聴者からは「これで寝れる。起きてからゆっくり見ます」と、安堵の声が上がった。そして3日午前2時過ぎに待望の配信開始。見終わった人々からは、「号泣した」「こんな風に仕事ができたらいいなあ」などの感想が続々とツイッターなどネット上に書き込まれている。