「下町ロケット」特別編 Tver配信にファン安堵
視聴率のみでは測りにくくなってきたドラマ人気
スポーツの注目の大試合などはリアルタイムで応援したい、勝敗を知りたい、という欲求の強いコンテンツといえるが、それに比べるとドラマの場合は録画やオンデマンドで好きな時間にゆっくり見たい、という層も少なくない。もはやドラマの人気はリアルタイムの世帯視聴率では語ることができない時代となった。実際、昨年4月期の「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)などは平均視聴率4%と、従来の価値観からいえば低い数字だったものの、ツイッターの世界トレンド1位などSNSで社会現象化し、流行語大賞、映画化決定といったビッグヒットを飛ばしている。動画配信、イベントをはじめとするコンテンツの2次展開、「放送外収入」に可能性を見出すことのできる典型例になった。 平成を終え、次の時代にはテレビドラマと人々の関わりはどのように変化していくだろうか。 (文・志和浩司)