大谷氏、賭けを行ったこともブックメーカーと関与したこともない
(ブルームバーグ): 米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏の違法賭博を巡る問題で、大谷選手が25日(日本時間26日午前)に会見し、自分自身が賭けを行ったこともブックメーカー(賭け屋)と関与したこともないと述べた。
大谷選手(29)は自分が信頼していた人物がこのようなことをしたことは悲しく、ショックだと語った。水原氏がギャンブルで問題を抱え、多額の借金があったことについては先週まで知らなかったとし、ブックメーカーに送金したこともないと話し、「彼が僕の口座からお金を盗んで周りのみんなにうそをついていた。結論から言えばそういうことになる」と述べた。
大谷選手は水原氏の借金を肩代わりしたことなどについても否定し、警察の捜査に全面協力する考えを示した。「気持ちを切り替えるのは難しい」としながらも本格的に始まる今シーズンに向けて前進していきたいと述べた。この日の会見は日本時間午前6時45分ごろから約12分間行われた。大谷選手が一方的に話す形式で記者との質疑応答はなかった。
スポーツへの賭けは多くの州で合法だが、大谷選手が2018年からプレーしているカリフォルニア州では合法ではない。また、MLBでは、選手や関係者がその試合で賭けをすることを禁止している。MLBの規則では、違法なブックメーカーで賭けることも禁じられている。
大谷選手の通訳を長年務めた水原氏は、ブックメーカーで450万ドル(約6億8000万円)の賭博負債を抱えたと報じられ、ドジャースから解雇された。水原氏と、そのブックメーカーとされるマシュー・ボウヤー氏は、内国歳入庁から犯罪捜査を受けていることが25日に確認されている。
原題:Dodgers’ Ohtani Says He’s Never Bet on Sports or Used Bookmaker(抜粋)
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Maxwell Adler, John Gittelsohn