豪華大行燈勢ぞろい となみ夜高まつり開幕
砺波地域の行燈(あんどん)まつりを締めくくる「となみ夜高まつり」は14日、砺波市出町地区で開幕した。豪華に輝く大行燈16基と小行燈2基が登場。能登半島地震の復興を願う鳳凰や宝船の飾り物も見られ、威勢の掛け声とともに巡行すると、まちは熱気に包まれた。 高さ約6メートルに迫る各町会の大行燈は夕方、各町を出発し、「ヨイヤサー、ヨイヤサー」の掛け声に合わせて車輪をきしませながら中心街に向かった。 午後8時ごろから大行燈コンクールの審査が始まり、16基が本町通りに集まった。若衆によって動かされるたびに竜や鯉の吊(つ)り物が大きく揺れた。「復興 皆の想いと共に」「頑張ろう北陸」の文字も見られ、となみ野から被災地を思う気持ちを伝えた。 最終日の15日は市中心街2カ所で大行燈がぶつかり合う「突き合わせ」が行われる。 ●5年ぶり病院訪問 新町 新町の大行燈はコンクール前に砺波総合病院を訪れ、曳き回しや夜高節を披露して入院患者や職員を楽しませた。恒例行事だったが、新型コロナの影響で見送られ、5年ぶりとなる。 大行燈は「ヨイヤサー、ヨイヤサー」の掛け声に合わせて正面玄関に登場。子どもたちが行燈の前で夜高節を歌い、太鼓を披露すると、患者や職員から大きな拍手が送られた。