【ソフトバンク】石川柊太FA交渉にロッテ・吉井監督が出馬 水面下で再交渉の動き本格化
ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)宣言した石川柊太投手(32)が11月30日、東京都内でロッテとの初交渉に臨んだことが分かった。ロッテは獲得を熱望する吉井理人監督(59)が直接出馬。ここまでオリックス、巨人、ヤクルトの順に交渉が行われてきたが、最後に席を設ける形となったマリーンズが本気度をうかがわせた。 1回目の交渉に指揮官自らが出馬したのは〝いの一番〟にコンタクトを取ったオリックス・岸田護監督(43)に続いて2球団目。2年連続Aクラスながら今季3位に終わったロッテは今オフ、先発の軸である佐々木朗希投手(23)が球団からポスティングシステムの利用を容認され、メジャーに挑戦することが決まっている。侍ジャパン選出経験もあり、2020年には「投手2冠」を獲得した実力者で、ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムを得意とする石川。先発補強が急務のロッテが前のめりに争奪戦に参戦するのは必然とも言えた。 宣言残留を認めているソフトバンクを含め5球団による大争奪戦は、全球団が1回目の交渉を終えて一つの区切りを迎えた。現時点で各球団の条件提示はほぼ横一線で「3年以上、総額5~6億円」規模とみられる。 FA行使を決断した際に「自分をどれだけ必要としてくれるか」を選択のポイントに挙げていた石川。現状については率直に「絞りづらい」と偽らざる胸中を明かした上で「(代理人や家族と)ミーティングを重ねていく」と長期戦を視野に入れている。 月が変わり、情勢も少しずつ変化する。各球団との交渉を終え、熱意ある球団が水面下で順次「再交渉」の準備を進めている。全力で慰留に努めるソフトバンクも再度「誠意」を示す場をつくる。争奪戦の長期化は必至。育成入団から立身出世を果たした右腕は、紛れもなく野球人生の岐路に立っている。 (金額は推定)
東スポWEB