小祝さくらとグリップ問答 力感どれぐらい?「卵をつぶすくらいギュッって(笑) 」
――なるほど。では最後、握り方を番手によって替えることはありませんか? 「うーん…あ、ウェッジは…(しばし沈黙)あー、一緒ですね! パターは『クロスハンド』ってやつです」 ――そのクロスハンドってやつはいつからですか? 「2021年の全米女子オープンからです。アメリカで上手い選手がみんなクロスハンドで打っていたのを見たのと、その時パットが不調だったこともあって、真似してみようと思って採り入れました。順手だと手を使ってしまうクセがあるのですが、クロスハンドだとそれが少なく出球が安定します。そこからずっとパットが良いので、戻そうという気にはなりません」
聞けば聞くほど吸い込まれる小祝さくらワールド。それにしても、小鳥がつぶれるぐらいギュッと握っていたとは驚きだ。クラブが抜けない程度にやさしく握るのが定説と思っていたが、女子ツアーきってのスインガーが力強く握っていた事実は非常に興味深い。この冬の練習の参考にしてみては。(取材・構成/中島俊介)