【プレビュー】栃木の2度目の連勝か、長崎が負けなしを伸ばすか|Jリーグ
【Jリーグ・プレビュー】明治安田J2リーグは3月30日に第6節が開催。栃木SCとV・ファーレン長崎がカンセキスタジアムで対戦する。
勝点9で8位の栃木SCが、勝点11で5位のV・ファーレン長崎をカンセキスタジアムで迎え撃つ。ホームの栃木が今季2度目の連勝とし、さらなる上位浮上を果たすか、アウェイの長崎が4勝目をつかみ上位陣を追いかけるか。今季から新監督が就任したチーム同士が激突する。 Jリーグの舞台では初の指揮となる田中誠監督が率いる栃木は、開幕から2試合連続3失点と守備は崩れ連敗スタートとなったが、第3節・ヴァンフォーレ甲府戦、第4節・横浜FC戦と昇格候補とのゲームで連勝を飾り、成績を五分に戻した。そして、第5節・ブラウブリッツ秋田戦ではまたしても3失点を喫し敗れたが、前節・大分トリニータ戦は接戦を制し、今季3勝目を挙げた。 6試合を終え、勝ったゲームと負けたゲームではその差が明確である。粘り強く戦い、最少失点で抑えられているゲームでは勝点3を得られている一方、守備が踏ん張れていないゲームでは大差で敗戦。90分の中でその波をいかに小さくできるかが、いまの栃木には求められている。 まだ時期を考えれば、試行錯誤を繰り返しながらチーム作りを進めていけるタイミング。新人監督を先頭にチームの目線を同じ方向にそろえ、内容の積み上げ、結果も追い求めていきたい。 開幕前はファビオ・カリーレ監督の去就問題に揺れた中、最終的にはプレシーズン中から実質的に指揮を執っていた下平隆宏ヘッドコーチが監督に就任。雑音に惑わされず、長崎は冷静に開幕を迎えた。 それは結果にも表れており、初勝利は第3節・清水エスパルス戦まで待ったが、昇格候補筆頭のチームを4ゴールで粉砕してからは、レノファ山口、愛媛FCに勝利し3連勝。前節・ヴァンフォーレ甲府戦でその連勝は止まったが、エースのフアンマ・デルガドの2試合連続のゴールで追い付いての勝点1とチーム状態は悪くない。 指揮官とは柏レイソルのアカデミー時代からの付き合いである秋野央樹がアンカーに構え、チーム全体でボールを大事に攻撃を仕掛けていくスタイルは徐々に浸透を果たしている。今季まだ負けなしのアウェイゲームで今節も勝点を獲得し、トップ2を追走したい。