【プレビュー】栃木の2度目の連勝か、長崎が負けなしを伸ばすか|Jリーグ
■他会場のカード
13:00 ヴァンフォーレ甲府 vs レノファ山口FC(J2) 甲府は勝点『10』で並んでいた長崎とドロー。先発5人を入れ替えて臨んだものの、あらためて選手層の厚さを示す形となった。3試合ぶりの勝利が懸かる今節、カギを握るのはMFアダイウトン。カウンターから自慢のスピードを生かして先制ゴールをゲットした長崎戦に続き、2戦連発といきたい。 山口も前節は1-1のドロー。パワープレーで前線に上がっていたDF平瀬大がJリーグ初得点となる同点弾をマークし、土壇場で勝点1を拾った。注目は2試合連続のフル出場で存在感を増すMF相田勇樹。持ち味である球際の強さに加え、山梨学院高校の後輩であるFW宮崎純真(甲府)とのマッチアップも必見だ。 14:00 ブラウブリッツ秋田 vs いわきFC(J2) 清水に敗れた秋田は第2節以来の黒星。ホームに戻って戦う今節の注目選手はFW小松蓮だ。「決めろ、小松」――清水戦後のインタビューで吉田謙監督が語ったとおり、“背番号10”に懸かる期待は大きい。出場すればJリーグ通算150試合目となる一戦で加入後初ゴールは生まれるか。 対するいわきは2試合連続のドロー。公式戦5連戦を3勝2分と無敗で切り抜けた。勝点を順調に積み上げている要因は、ここまで複数失点がなく安定している守備。前節、ファインセーブを連発してクリーンシートに貢献したGK立川小太郎を中心に、対秋田戦の初勝利を狙う。 14:00 モンテディオ山形 vs 清水エスパルス(J2) 前節引き分けた山形は連敗を『3』でストップ。渡邉晋監督は勝点2を落とした悔しさをにじませつつ、「姿勢」の部分で改善が見られたことを評価した。清水とは昨季のJ1昇格プレーオフで対戦して0-0に終わり、規定により敗退。4試合連続無得点の沈黙を今節こそ破り、あの悔しさを晴らしたい。 2位・清水は今季初の3連勝を達成。開始早々にMF乾貴士が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、隙を見せることなく1-0の完封勝利を収めた。17歳のMF西原源樹が積極的なプレーでスタジアムを沸かせたことも明るい材料。昨季とは一味違う“勝負強さ”を携えて連勝をさらに伸ばせるか。 14:00 水戸ホーリーホック vs 鹿児島ユナイテッドFC(J2) 公式戦5連敗中だった水戸は前節スコアレスドロー。決め切れない課題は残ったものの、好機を数多く創出したことは今後への明るい兆しとなった。今節は引き続きホームで戦えるアドバンテージを生かしたいところ。3ポイント差で先行する鹿児島を下し、下位からの脱出を狙う。 4失点を喫した鹿児島は2試合連続の完敗。退場者を2人出したことで、またも趨勢が前半に決まってしまった。今季は全ての試合で先制点を許しており、直近3試合に限ればその全てが前半10分までに奪われたもの。アウェイではJ3時代の昨季11月から6試合勝利がなく、真価が問われる一戦だ。 14:00 横浜FC vs ベガルタ仙台(J2) 横浜FCは2戦連続の完封勝利で3位に浮上。FW伊藤翔が好調をキープするなか、FW髙橋利樹の期限付き移籍加入も発表され、前線の争いは激化の予感が漂う。ここからは仙台、岡山と上位陣との連戦。相手の堅守を攻略するうえで、DF福森晃斗の正確なキックは大きな強みとなるはずだ。 勝点1差で追う6位・仙台は3試合連続のスコアレスドロー。横浜FC、岡山と並び失点数『2』はリーグ最少の一方、得点力が課題となっている。『ニッパツ三ツ沢球技場』でのリーグ戦は2005年を最後に勝利なし。堅守同士の“シックスポイントマッチ”を制し、鬼門突破といきたい。 14:00 徳島ヴォルティス vs ザスパ群馬(J2) 前節に先発を6人入れ替えて臨んだ19位・徳島は、仙台と0-0のドロー。今季初の無失点を記録し、流れを変えるきっかけを手にした。今季から3チームが自動降格となるだけに、今節の下位直接対決は大きな意味を持つ。FWチアゴ・アウベスの加入発表も追い風に、ホームで勝点3をつかめるか。 一方、20位の群馬は終了間際に決勝点を許し4連敗。前半を無失点で折り返して先制にも成功したものの、悲劇的な結末が待っていた。徳島戦は過去2シーズン無得点に終わっている。期待が懸かるのは5季ぶりに復帰したFW高澤優也。今季初勝利、そして最下位脱出につながるゴールを奪いたい。 14:00 大分トリニータ vs ファジアーノ岡山(J2) 大分の前節は栃木に1-2で敗戦。再三の好機を逸したことが響き、今季初の連勝とはならなかった。今節は首位の岡山を迎えるが、『レゾナックドーム大分』での対戦成績は過去6勝2分1敗と好相性。4得点を挙げているFW長沢駿の好調も心強く、相手の堅守をこじ開けたいところだ。 一方の岡山は、加入後初出場となったFWガブリエル・シャビエルが終了間際に決勝ゴール。劇的な形で連勝を『4』に伸ばした。クラブ初の5連勝が懸かるなか、注目はGKスベンド・ブローダーセン。アウェイ連戦となる今節もゴールにしっかりとカギをかけ、首位で4月を迎えられるか。 15:00 ロアッソ熊本 vs ジェフユナイテッド千葉(J2) 熊本は藤枝に1-2で敗戦。好機は多く作っただけに、流れの良い時間帯に2点目、3点目を取れなかったことが響いた。期待が懸かるのは積極的な姿勢が光るFWベ・ジョンミン。ここまで全試合に先発しているルーキーに初ゴールが生まれれば、チームはさらに乗っていくはずだ。 対する千葉は今季初のドロー。4試合ぶりの出場を果たしたDF久保庭良太ら守備陣が無失点に抑え、連敗を『2』でストップした。昨季のアウェイ熊本戦では2点を先行しながらも、90+9分に追いつかれて引き分け。嫌な記憶を振り払う勝利をつかんでホームに帰還したい。 16:00 愛媛FC vs 藤枝MYFC(J2) 愛媛は前節終盤に追いつかれる悔しいドロー。ただ、DFパク・ゴヌがJ初得点となるゴラッソを決めるなど、難しいピッチコンディションでも選手たちが持ち味を発揮した。内容は悪くないだけに、欲しいのは“結果”。藤枝にはJ3時代の2022年に2戦2敗と苦しめられたが、苦手意識を振り払いたい。 藤枝は2連勝を達成。初の複数得点も生まれ、苦しみながらも熊本に勝ち切った。前節は今季初先発のDF小笠原佳祐が2アシストの活躍を見せれば、今季初出場のMF大曽根広汰が決勝ゴールをゲット。愛媛、いわきとアウェイ連戦を迎えるが、連勝を伸ばして選手層の厚さを再び証明できるか。