ベンチ前で練習を見守る広島新井監督（右）と黒田球団アドバイザー（撮影・加藤孝規）

　広島黒田博樹球団アドバイザー（49）が、実りの秋を手助けする。28日に本拠地・マツダスタジアムに姿を見せ、秋季練習を視察。 　「オフに入る前の時期が1番、これからの選手にとって大事なので、少しでも手助けできればと思います」と語り、シート打撃登板後の高橋昂也投手（26）に激励と助言を送った。 　プロ8年目の高橋はシーズン最終戦の5日ヤクルト戦に登板し、9回1イニングを投げてプロ初セーブをマーク。「2年前と比べてすごく良くなっているのは実感していますし、しっかり努力している。ここでの最終戦もいいピッチングでしたし、改めてまた頑張れということは言いました」と励ました。 　さらに「カットボールの質がすごく良かったですし、もう少しカットボールでも右バッターに対しても高低の投げ分けができれば、また外のボールも生かすことができると思いますし、もし先発を望むのであれば、長いイニング投げるためにも、そういうボールを使っていって、遅いカーブを自分でしっかりコントロールしながら使うことができれば、また彼の投球スタイルの幅が広がるのではないかなと思いました」と詳細な助言も。高橋は「カットボールをほめていただいて。空振り取る球とあえて詰まらせる使い分けができたらいいな、というような話をしていただきました」と感謝した。 　黒田球団アドバイザーは、来月の秋季日南キャンプにも足を運ぶ予定。新井監督を助けながら、9月の大失速で優勝を逃したチームを鍛え上げていく。