「今のところその選択肢(大谷翔平のプレーオフ登板)はない」ドジャースのフリードマン編成本部長が物議を醸しているリリーフで“二刀流復活”のウルトラCプランを完全否定
ドジャースの大谷翔平(30)のプレーオフでのリリーフ登板が取り沙汰されている中で、球団トップのアンドリュー・フリードマン編成本部長(47)が「今のところその選択肢は考えていない」と否定した。地元紙の「オレンジカウンティレジスター」が報じたもの。フロントは近日中の大谷を交えて投手としての復帰問題について協議の場を持つが、それはプレーオフの登板の是非を決めるものではなく、リハビリの次のステップについての話し合いだという。 【画像】家入レオさんが西武戦に“中9年”でキュートな始球式
歴史的偉業を御土産に本拠地に凱旋したヒーローが1回に打席に立つとドジャースのファンたちはスタンディングオベーションで出迎え祝福した。大谷は19日に敵地マイアミでのマーリンズ戦で、50、51盗塁、49、50、51号本塁打を1日でマークして、前人未到の「50―50」どころか「51―51」を達成した。そして続けて地元ファンの前でのロッキーズ戦で「52―52」をやってのけた。1点を追う5回二死二塁でフルカウントから見送ればボールの内角高めのストレートをバックスクリーンへ放り込んで52号。そして7回には全力疾走の内野安打で出塁すると52個目となる二盗を成功させたのである。 歴史を更新し続けている大谷には、もうひとつのドリームプランが持ち上がっていた。12年連続の進出が決まったプレーオフでのリリーフ登板プランだ。 大谷は昨年9月に右肘を手術。当初、今シーズンの投手としての復活は見送られる方針だったが、ブルペンでのリハビリで150キロを叩きだすほど回復が順調で、しかも、デイブ・ロバーツ監督が「どんな可能性に対してもドアを閉めない。もし状況が整い、必要性が生じ、試合展開や大谷の身体の状態などのすべての条件が揃ったらそれは素晴らしいこと」と発言したことからプレーオフでの登板の可能性が広く報じられた。 大谷が昨年春のWBC決勝の米国戦で9回にリリーフ登板。当時のエンゼルスの同僚で4番のマイク・トラウトを三振に打ち取ったシーンにリーグチャンピオンシップ、あるいはワールドシリーズの重要な局面でのリリーフ登板が重ねられた。 ファンの期待が高まる一方で怪我のリスクを懸念した「1年に及ぶリハビリを無駄にするのか」「そんな決断をする人間は解雇せよ」などの反対意見が一部メディアから出るなど物議を醸していた。大谷もプレーオフ登板の可能性を「わからない」と答えた。その中で重要な決定権を持つ球団トップのフリードマン編成部長が、地元紙「オレンジカウンティレジスター」紙の取材に答え「今のところその選択肢は考えていない」とプレーオフ登板プランを全面否定した。 「繰り返しになるが、これは彼にとって(通常の年の)1月のようなものです。彼はトミー・ジョン手術から1年も経っていない」 リハビリが順調に進んだとしても実戦登板が可能になるのは来年1月だという。 近日中に球団は、大谷と投手の復帰プランについて協議の場を設けるが、それはプレーオフ登板の是非を決めるものではなく、リハビリの次の段階となる打者に投げるライブBPを10月下旬に行うか、プレーオフ期間は打者に集中するために避けて11月にずらすかを決める話し合いで数か月前から予定されていたものだという。
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