1年間にわたる招集外続いたFW古橋亨梧「この日を待っていました」
1年ぶりの日本代表招集に顔をほころばせた。FW上田綺世(フェイエノールト)の負傷を受けて代表復帰を果たしたFW古橋亨梧(セルティック)がジャカルタ合流2日目を迎えた13日の練習後、終始笑顔で報道陣の取材に対応。「もちろんずっと代表は追っていたので、この日を待っていましたし、だからこそもしプレーするチャンスがあるのなら森保さんのサッカーをやりながら自分の良さを出せたら」と意気込みを語った。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 古橋は昨年6月から10月にかけて、第2次森保ジャパンに3度続けて招集され、5試合2ゴールを記録。それでも11月の活動で頭部負傷のため不参加に終わると、続くアジア杯でも招集外となり、北中米W杯予選の活動には一度も呼ばれていなかった。 代表から離れた2024年に入ってからも公式戦合計15ゴールを挙げ、一定のアピールは続けていた古橋。それでも「まだまだ率直に得点力もそうだし、代表も調子が良かったし、何か違いを作れる選手じゃないといけないと思っていた」と苦境を受け止めてきたという。 合流初日12日の練習後には森保一監督と長く話し込み、意見交換する姿も見られた。内容に関する報道陣に質問には、笑顔で「いろいろ。楽しく話をしました」と切り返し、多くは語らなかった。それでも森保ジャパンにおいて求められるストライカー像は把握済み。自らが果たすべき役割を自らの言葉で口にした。 「やっぱり(招集外の上田)綺世だったり、小川(航基)くんだったり、ポストプレーの部分もありながらゴール前に入っていくのが彼らの強み。僕も要所要所で身体を張らないといけないと思うのでそういうところもやりながら、バランスを見ながら駆け引きをしていければと思う」 これまでの代表活動ではプレッシングなどの守備面、身体を張ってボールを収めるという面で課題も見せていた古橋。もっともアジアの戦いではそうした課題が響く局面は少なく、さらに10月のオーストラリア戦では引いた相手を崩すという局面でチームのほうに課題が見られていた中、古橋のストロングポイントが大いに活かされそうな状況が訪れている。 「国内でも押し込んでいる時間はいっぱいあるので、そういう時こそ相手は集中が切れたりする。狭いところだからこそちょっとした動きで相手のマークを剥がせると思うし、そこが僕の強み。そこを出していけたらなと思う」 15日のインドネシア戦も、19日の中国戦も相手がブロックを敷いてくる状況は想定済み。スコットランドでも同様の局面を数多く経験している古橋は「そういう相手をどう崩すべきなのか、どういうところが空くのかは感覚的にわかることがあると思う。試合に出ることがあればそこを狙っていければ」と活路を見つめ、活躍を誓った。