台湾・花蓮の茶園が最高賞を受賞 英国の国際食品コンテスト
(ロンドン中央社)“食のオスカー”と呼ばれる英国の「グレート・テイスト・アワード2024」で、東部・花蓮の林俊傑茶園の「緑蜒蜜香紅茶(花と果実の香り)」が、特に優れた商品に贈られる「ゴールデンフォークス」に選ばれた。 同アワードは英国高級食品小売業組合が主催。今年は115カ国から1万3672件の応募があった。審査の末、高い評価を受けた商品には最高で三つ星が与えられる。「ゴールデンフォークス」は三つ星の受賞商品の中からさらなる審査を経て選ばれる。 林俊傑茶園がゴールデンフォークスにノミネートされるのは2年連続。今年初受賞を果たした。茶園を営む林俊傑さんによれば、昨年の経験から、審査員は花の香りが強めの茶を好むと分析し、茶葉の配合を変えることで、より花の香りが強い蜜香紅茶を生み出した。 もともとは自分で生産した茶葉を自身で売っていたという林さん。同アワードに参加して以降、海外からも注目されるようになり、高級茶を扱う海外企業にも商品が売れたという。 審査員のまとめ役を務めるシルビア・ダビッドソンさんは、林俊傑茶園の緑蜒蜜香紅茶について、英国市場で人気を博すことだろうと話し、高級料理に合うため、ホテル業界への売り込みを提案した。 今年は台湾から112件の応募があり、6件が三つ星に輝いた。このうち4件は茶葉、2件は醤油だった。 (陳韻聿/編集:名切千絵)