【全日本大学駅伝】篠原倖太朗は前後半どちらの主要区間? 平林清澄はアンカー? 6チームの監督が理想の展開や当日変更を語る
11月3日に開催される全日本大学駅伝を前に、レース前日の2日、主要6チームの監督による記者会見が行われた。出席したのは駒澤大学・藤田敦史監督、青山学院大学・原晋監督、國學院大學・前田康弘監督、中央大学・藤原正和監督、創価大学・榎木和貴監督、早稲田大学・花田勝彦監督。今大会は有力校のエースが現段階で補員となっているケースが多く、彼らの出走区間やレース展開の予想について意見が交わされた。 【写真】「イーゴ大作戦」を発表した青山学院大の原晋監督
篠原倖太朗の区間は「かなり悩みました」
「ここまで4連覇を積み重ねてきました。全日本大学駅伝は非常に相性が良いので、他大学さんも強いですが、5連覇をぜひ達成したいと思っています」。駒澤大の藤田監督は冒頭、力強くあいさつした。 2位だった10月の出雲駅伝は、主将の篠原倖太朗(4年、富里)が國學院大の平林清澄(4年、美方)とのアンカー勝負に競り負けた。「篠原に襷(たすき)を渡す時点でリードを奪えなかったことが、『まだまだ勝てるチームではなかった』という反省点に挙げられました。篠原だけに頼るのではなくて、それ以外の選手たちが一人ひとりの役割を果たそうという話をしています」。出雲で流した篠原の悔し涙を見たルーキーの谷中晴(1年、帝京安積)が、直後に行われた出雲市陸橋記録会で全体トップになったことが、「駒澤の強さ」だと藤田監督は話す。 その篠原は現時点で補員に登録され、当日変更での出走が予想される。「篠原と桑田(駿介、1年、倉敷)を補員に回しておりますので、少なくともこの2名は代えるつもりです」と藤田監督。篠原は流れに乗りたい前半区間か、エース級が集まる7区かという趣旨の質問には「総監督の大八木(弘明)とも話を重ねて、かなり悩みました。もう今は決めていますが、明日の発表を楽しみにしてください」と答えた。
原晋監督「高く強く羽ばたいて、いいゴールを」
青山学院大の原監督は恒例になっている作戦名について「イーゴ大作戦」と名付けた。鷲(わし)をモチーフにした大学のマスコット「EAGO」にちなみ、「イーグル、鷲のように高く飛び、いくら飛んでも疲れない、そんな疲れない走りで伊勢路を駆け抜けていきたいと思います」と誓った。「高く強く羽ばたいて、最後はいいゴールをめざしていきたい」 出雲駅伝で2区を走った野村昭夢(4年、鹿児島城西)、同3区の黒田朝日(3年、玉野光南)、同アンカーの太田蒼生(4年、大牟田)といった有力ランナーが補員登録。原監督は「一応、3枚代えという形で、この全日本大学駅伝には8名の選手しか連れてきておりません。1区で区間賞争いができるような形になれば、2区にはいま絶好調の鶴川(正也、4年、九州学院)を配置していますので、ここでトップに立って後続を引き離したい」と理想のレース展開を語った。