【山口県】「島食堂ひなた」おいしく営業中 人口180人の大津島唯一の食堂
昨年12月から冬季休業していた山口県周南市の徳山湾の大津島にある「島食堂ひなた」が4月6日から再開した。コロナ禍から2年目のシーズンを迎え、客足は以前ほどではないが戻っており、運営する一般社団法人磊ノ島(らいのしま=松田翔剛代表)ではイベントの開催も計画。6月から大津島ふれあいセンターの宿泊も再開する。 大津島は徳山港から巡航船で20分。「島食堂ひなた」は宿泊などができる大津島ふれあいセンターに併設され、2020年から磊ノ島が同センターとともに指定管理者として運営している。磊ノ島は島の文化を守り発信するために設立され、2019年4月から活動を続けている。 大津島の人口は3月末現在で179人。高齢化率も80%近い。一方、同センターの近くには回天記念館がある。太平洋戦争中の特攻兵器で「人間魚雷」と呼ばれた回天の訓練基地が馬島にあったことから開設され、亡くなった若者の遺品、遺書、遺影を中心に展示している。前庭には回天烈士の慰霊碑があって毎年11月には追悼式が開かれる。
「ひなた」は大津島で唯一の食堂。看板メニューは、島内で収穫される「すだいだい」のジャムを隠し味に使った「ひなたカレー」、甘辛くじっくり煮込んだ具材と仕上げにかけるごま油が絶妙な味わいを生み出す「ぶっかけ島うどん」や「アジフライバーガー」、大津島すだいだいスカッシュなどのドリンクも用意している。 大津島ふれあいセンターは宿泊定員6人の木造の宿泊棟4棟と、研修室などの管理棟、シャワー、炊飯棟がある。昨年10月から改修工事のため休業していたが、6月からの再開を予定していて、予約も受け付けている。 [島食堂ひなた] 周南市大津島2823番地の1(馬島) 営業日:土、日曜、祝日 営業時間:午前10時半~午後2時 TEL.0834-85-2777(大津島ふれあいセンター)