「野球部でいじめ・不当な退学」処分無効と慰謝料求めた訴訟、山口高川学園が棄却求める…山口地裁
高川学園高(山口県防府市)の野球部でいじめを受けたうえ、不当な退学処分により精神的苦痛を被ったとして、野球部の元生徒(16)が高校を運営する学校法人「山口高川学園」を相手取り、退学処分の無効と慰謝料300万円を求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、山口地裁(中井裕美裁判官)であった。学園は請求の棄却を求め、争う姿勢を示した。 【写真】山口地方裁判所
訴状によると、元生徒は今年4月に入学し、野球部寮で生活していた。同月上旬に2日間、同部の上級生から暴行を受け、左肩にけがを負った。また、授業中の態度を注意した教員に対し反抗的な態度をとったとして、6月5日に退学処分を受けた。
学園は「退学処分は裁量権の範囲を逸脱、乱用したものとはいえず適法」などと主張する答弁書を提出した。