台湾大農場、今年開設100周年 学長らが子供たちと田植え
(台北中央社)台北市にある台湾大学の農場で15日、陳文章学長や生物資源・農学部の教授、招かれた近隣の小学校の児童や幼稚園の園児らが参加した田植えが行われ、農耕文化の伝承を図った。同大によると、同農場は今年開設100周年を迎えたという。 同大によれば、農場は日本統治時代の1924(大正13)年に台北高等農林学校の実習農場として開設。場内には「台湾蓬莱米の父」とされる磯永吉の作業室があり、台北市の市定古跡に指定されている。 田植えでは同大の陳学長らが儀式を執り行い、天がもたらす雨水や土地に感謝し、天候の安定を祈った。 洪伝揚農場長は、米は台湾の風俗・文化の中で深い意味があると指摘。田植えを通じてより多くの人に農業を知ってもらい、苗の育成や米の栽培をする人たちに敬意を払ってほしいと語った。 (陳至中/編集:齊藤啓介)