破竹の勢いの櫻坂46、新フォーメーション発表で激しい選抜争いもグループの一体感に死角なし
誰が選抜入りでも文句なしの厚い層
今回唯一初選抜となったのは三期生・向井純葉だ。櫻坂46加入当初の三期生合宿には、体調不良により参加出来なかったが、送られてきたダンス映像で自主練を積み、課題曲披露に間に合わせた努力家でもある。だが、好評を博した三期生ドキュメンタリーは、彼女が不在の合宿シーンを主に扱っていたため、三期生の中ではやや出遅れたスタートを切った。しかし、持ち前の明るさとセンスの良さでめきめきと頭角を現し、9thシングル三期生楽曲『引きこもる時間はない』では、センターとしてアンニュイな楽曲の世界観を見事に体現していた。 一方、7thシングルから三作連続で選抜入りしていた三期生・村井優は、初めてBACKSメンバー入りとなった。ただ、今回のフォーメーション発表後に村井が自身の公式ブログで綴ったように、今の櫻坂46の『BACKS LIVE!!』は「物凄い熱量」を伴っている。 村井同様、抜群のダンススキルを持ちながらも、連続表題曲メンバーからBACKSメンバー入りを経験した二期生・武元唯衣は、8thシングルのBACKS曲『油を注せ!』のセンターで圧巻の存在感を見せつけていた。同作『BACKS LIVE!!』の座長として、BACKSを選抜に勝るとも劣らない熱気を帯びたチームにまとめ上げ、今作で再び選抜に返り咲いた。 さらに過去を遡ると、1st及び2ndシングルの全体カップリング曲センターを任されていた藤吉夏鈴も、一度『BACKS LIVE!!』を経験した後、6thシングル『Start over!』で初の表題曲センターとなり、櫻坂46が大いに飛躍する原動力となった。実力者の村井だけに、BACKSでの経験をもとに、藤吉と同じ経緯を辿る可能性も秘めており、彼女のブログでの言葉通り、これを「チャンス」に変えて欲しい。 ここまでで記したように、櫻坂46のBACKSは、選抜経験者やこれから選抜入りが期待されるメンバーなど、誰が選抜になってもおかしくない状態だ。BACKSの層が厚いということは、それだけ櫻坂46の選抜争いが激しいとも言えるだろう。 ただ、先日YouTube『櫻坂チャンネル』で公開された『9th Single BACKS LIVE!!』の舞台裏では、BACKS内での一期生~三期生の垣根のない交流だけでなく、同ライブを観覧した選抜メンバーとBACKSメンバーのお互いを称え合う姿も捉えられており、グループの風通しの良さや一体感で溢れていた。 メンバー間の切磋琢磨がありつつ、グループとして完全に一枚岩となっている櫻坂46の視界は良好で、10thシングルの活動にも期待が膨らむばかりだ。
こじらぶ