ロールス・ロイス新型「ゴーストII」は何が変わった? 新デザインのライトに竹から作ったレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」が追加されました
ファブリックに竹から作られたデュアリティ・ツイルを追加
助手席側のセントラル・インフォメーション・ディスプレイと並ぶのは、新しいスピリット・オブ・エクスタシー・クロック・キャビネットだ。このガラスケースには、アナログ式のクロックとライトで浮かび上がるミラー仕上げのステンレス製スピリット・オブ・エクスタシーが収められている。 精巧なディテールに加えて、助手席側の全幅に広がるのは、イルミネーテッド・フェイシアだ。ゴースト シリーズIIでは星空からインスピレーションを得て、タイムラプスの天体写真を彷彿とさせるデザインで夜空の動きを捉えている。 「グレー・ステンド・アッシュ」と名付けられたウッドパネルは手作業で染色され、微細な金属粒子を加えることで、独特かつ非常に現代的な煌めきを生み出している。この技術の開発には4年以上の年月が費やされた。 ファブリックのラインアップには、竹から作られた新しいレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」が追加された。ツイル織りのテキスタイルには、ブランド創業者たちのイニシャルである「R」を重ね合わせて抽象的にデザインしたデュアリティ・グラフィックを刺繍。セーリング・ヨットのロープが織り成すラインを想起させるこのデザインにも、フレンチ・リビエラへのさりげないオマージュが込められている。 デュアリティ・ツイルは、現在グッドウッドのホーム・オブ・ロールス・ロイスに拠点を置く熟練の織物職人とのコラボレーションによって誕生し、その開発には1年以上を要した。インテリアの全域に施されたデュアリティ・ツイルには、最大220万のステッチと約17.7kmに及ぶ糸を使用し、20時間もの複雑な工程を経て完成される。ベースとなるテキスタイルは、ライラック、チョコレート、ブラックの3色で展開され、糸は51種類の異なる色から選択できる。
V型12気筒ツインターボを搭載
パワートレインは、静粛性に優れた6.75L V型12気筒ツインターボ・ガソリン・エンジンと、8速ギアボックスが搭載される。最大トルクはアイドリング回転数をわずか600rpm上回る1600rpmで得られるため、1つのギアが途切れなく続く感覚と、ロールス・ロイス特有の「ワフタビリティ(軽やかに漂うような乗り心地)」が生まれる。 プラナー・サスペンション・システムには、フロント・サスペンション・アセンブリの上部に独自のアッパー・ウィッシュボーン・ダンパーユニットが組み込まれている。このユニットは、連続可変の電子制御ショックアブソーバーやセルフレベリング機構付きの大容量エアストラット・アセンブリと連動し、ロールス・ロイス特有の魔法の絨毯のような乗り心地「マジック・カーペット・ライド」をさらに安定的かつエフォートレスに表現。5リンク式リアアクスルには、同様のセルフレベリング機構付きの大容量エアサスペンション技術を採用している。
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