「2025年の米国経済」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
利下げは来年3月から半年毎25bp、4回で終了、今回関税引き上げは慎重な判断がなされよう
金融政策について、弊社はFRBが2025年3月と9月、2026年3月と9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、25bpずつ4回の利下げを行い、FF金利の誘導目標が3.25%~3.50%に達したところで利下げは終了と予想しています。従来は2025年に25bpの利下げ4回で終了とみていましたが、次期トランプ政権による政策の不確実性に備え、今般、利下げペースを四半期毎から半年毎に修正しました。 2025年の米国経済を見通す上では、前述の通り、次期トランプ政権の行き過ぎた政策には注意が必要です。仮に、関税の引き上げが積極的に行われれば、米国内のインフレ圧力が高まり、FRBの政策判断にも影響が及ぶと思われます。ただ、トランプ氏にとってインフレ批判は大統領選の勝因の1つであり、関税の引き上げは前回よりも慎重な判断がなされる可能性が高いと考えています。 (2024年12月24日) ※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「2025年の米国経済」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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