阪神・漆原 3戦連続0封!上々聖地デビュー「たくさんのファンの方々の前で投げられた」 自己最長タイ3回1安打
「阪神2-6広島」(10日、甲子園球場) 9つ目のアウトを取ると、ポンッとグラブをたたいた。阪神・漆原大晟投手が公式戦での甲子園デビュー。「たくさんのファンの方々の前で投げられたのは良かったかな」。自己最長タイの3回を1安打無失点で4奪三振。46球の熱投で聖地の虎党の心をつかんだ。 先発の伊藤将が2回でKO。出番は早かった。「1人ずつ、1イニングずつっていうイメージでいけた」。三回は先頭の秋山を3球三振で三者凡退。四回は2三振で3人斬り。五回2死から堂林に安打こそ浴びたが、続かせなかった。 これで3試合連続無失点。ロングリリーフができることも証明した。日に日に信頼度も高まっていく。「任されたところで結果を出していくというのが、今やるべきこと。目先の試合を抑えることだけを考えていきたい」。積み重ねた先に、勝ちパターン入りが見えてくる。 現役ドラフトでオリックスから加入した。春季キャンプでは連日の投げ込み。昨季までとは桁違いの投球数だった。「投げる体力が必要だなって改めて感じた」。この日は3イニング目でも球速や球質は落ちなかった。新天地での取り組みが確実に実を結んでいる。 イニングを追うごとに右腕への拍手は大きくなった。「温かい声援がある。その歓声を一回でも多く聞けたらいいなと改めて感じました」。これからも漆原が虎のブルペンを救う。