「道を歩いているときに、見知らぬ誰かを追い越すことに生きがいを感じています」歩くだけで自己肯定感は上げられる? 専門家が解説
「道を歩いているときに誰かを追い抜く」という小さな習慣があるというヘルスコーチのAYUMIさん。その習慣が自己肯定感を高めているみたい。そこで今回はすぐにできる自己肯定感を高める方法について教えてもらった。 【動画】顔のたるみや歪みにも効果的!「顔ヨガ」のやり方 ▼AYUMI NYの栄養学校にてホリスティックヘルスコーチの資格を取得、栄養指導者として女性たちの人生向上をサポート。世界100種類以上の食事理論、ライフスタイル、文化に精通する経験から、個人カウンセリング、企業プログラム、商品企画、など多方面で活躍中。
道で見知らぬ誰かを追い抜く達成感
私には、「見知らぬ誰かを追い抜く」という小さな習慣があります。やり方はシンプルで、道ゆく見知らぬ人たちを次々と追い抜いて歩くのです。同じ道を行き交う、名前も知らない、一生に一度会うか会わないであろう人々を、仕事に向かう途中やスーパーからの帰り道、ジムへの道中で、ただ追い抜きながら目的地へと向かいます。 これだけのことですが、不思議なほどの達成感を感じます。もちろん、道は競争の場ではなく、他の誰も競っているわけではありません。それでも、自分だけの楽しみとして「追い抜く」という小さなチャレンジをするだけで、気持ちがリフレッシュし、内側から「自分はできる」という自信の声が湧いてくるのです。 ▼大人になると達成感が少なすぎる 大人になると、学生時代のようにテストや大会で定期的に成績がつけられるわけではなく、仕事や育児、家事においても目に見える評価が少なくなります。そのため、自分が何に向かって進んでいるのか、進歩が見えずに迷いを感じることもあります。私たちは、一年に一度の区切りだけではなく(それでは少なすぎます!)、定期的に「物事を成し遂げた!」という達成感や高揚感を味わうことが必要なのです。
“小さな達成” が自信を高める
達成感と聞くと、何か大きなことを成し遂げなければならないと思うかもしれませんが、決してそうではありません。どんなに小さな達成であっても、神経伝達物質であるドーパミンが放出され、気分が向上し、モチベーションや生産性、自信が高まります。また、脳はこの報酬を再び得たいと感じ、その活動を繰り返すように促す信号を出すため、一度味わった達成感は再び挑戦したいという意欲につながるのです。 こうした「小さな達成感」を日常に取り入れることで、脳は幸福感を覚え、自分に対する誇りすら感じられるようになります。この積み重ねが深い自尊心の向上につながるのです。