桜花賞を血統で分析 過去4年の牝馬三冠レースで11勝のキングカメハメハの血、今年の注目馬は?
ハワイアンティアレはこれまで3戦1勝。昨年11月の新馬戦(京都・芝1600m)は7着と敗れたが、年が明けて2月の未勝利戦(京都・芝1600m)で勝ち上がり。 前走のチューリップ賞(阪神・芝1600m)は15番人気だったが、後方から鋭い末脚を伸ばし、勝ったスウィープフィートから0秒3差の3着に入った。1000m通過57秒7のハイペースの展開がハマった面はあるが、桜花賞は例年、先行争いが激化して追い込み競馬になることも多いので、再び展開が向くケースは十分考えられる。チューリップ賞に続く激走に期待したい。 もう1頭はセシリエプラージュ(牝3歳、栗東・中村直也厩舎)を推す。同馬は母の父がキングカメハメハで、父は現3歳が初年度産駒の新種牡馬ブリックスアンドモルタル。ブリックスアンドモルタルは米GⅠBCターフ(芝2400m)など米国の芝GⅠを5勝した米年度代表馬だ。 セシリエプラージュは、母がフィリーズレビュー2着から桜花賞3着と好走したアットザシーサイド。セシリエプラージュ自身もフィリーズレビュー3着から、桜花賞は同じく5戦目と、同じような臨戦過程となっている。 さらに祖母ルミナスハーバーは、阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)の3着馬。なかなか重賞を勝てない一族ではあるが、代々GⅠで好走している牝系であり、本馬にも期待したい。 以上、今年の桜花賞はロードカナロア産駒ハワイアンティアレ、ブリックスアンドモルタル産駒セシリエプラージュの、"キングカメハメハの孫"2頭に注目する。
平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki