自民派閥の裏金めぐり 告発受けた野上・田畑議員 いずれも不起訴
KNB北日本放送
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり政治資金規正法違反などの疑いで刑事告発された県選出の国会議員2人について、富山地方検察庁はいずれも不起訴としました。 処分の理由については明らかにしていません。 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐっては安倍派に所属していた野上浩太郎参議院議員と田畑裕明衆議院議員が、それぞれ派閥からキックバックされたパーティー収入を政治資金収支報告書に記載していませんでした。 これを受け去年、富山市の水谷敏彦弁護士らは収支報告書への虚偽記載による政治資金規正法違反、また、そのことにより雑所得の課税を逃れた所得税法違反にあたるとして、検察へ告発状を提出しました。 また、自民党県連についても2022年に開いた政治資金パーティーの収入や経費について収支報告書への記載に虚偽があるうえ、「興行」として法人税を支払うべきであるとして告発しました。 富山地方検察庁によりますと、先月27日付で告発を受理し、同じ日に野上議員、田畑議員それに県連のいずれについても不起訴処分にしたということです。 理由については明らかにしていません。 告発者の1人、水谷弁護士は不起訴理由を確認し、検察審査会への申し立ても検討するとしています。