<BOX速報>村田、米本場で3-0判定勝利!
プロボクシングのWBC世界ミドル級5位、村田諒太(29歳、帝拳)が現地時間7日、米国ラスベガスで、元世界ランカーのガナー・ジャクソン(29歳、ニュージーランド)と、ミドル級ノンタイトル10回戦を戦い、99-91、98-92、97-93の3-0大差判定で勝利した。 <ボクシング>村田、肩の怪我で年内世界挑戦計画は白紙
試合後終了のゴングが鳴ると村田は何度も首を横に振った。試合内容は圧勝だったが、本場、ラスベガスで、金メダリスト、村田の市場価値をアップさせるための、お披露目のテストマッチでKO決着できなかったことが悔しい。「ボクシング人生で最低の試合だった」。試合後のリングでアナウンサーに流暢な英語でそう語った。 前WBOオリエンタル・ミドル級王者のガナー・ジャクソンは、22勝(8KO)6敗3分の戦績だが、KO負けのないタフなボクサー。しかも、巧みなクリンチワークで村田にチャンスを与えなかった。KO決着するには難しい相手だったが、村田にすれば、それは言い訳にしたくないのだろう。 序盤からボディ攻撃でペースをつかむ。スピードと手数でジャクソンが前に出てきたが、村田が左のボディアッパー、右のボディストレートをめりこませると、そのプレッシャーで、下がった。 村田は左のまるでストレートのようなジャブ、至近距離からのアッパーなどで圧倒するが、勝負にいく右ストレートはヒットさせてくれない。4ラウンドに入ると、ガードの上から強引な右フックで突破口をはかろうとするが、そこは相手も試合巧者。ダメージブローに変えさせてはくれない。 村田は、力みが目立ち単発のブローで終わるケースが多く、コンビネーションを使って、崩すことができなかった。7ラウンドの終了間際には、右ストレートからロープを背負わせ、そこに右のボディストレートをヒット。思わずジャクソンは顔をしかめたが、ゴングが鳴って詰め切れなかった。 9ラウンド、10ラウンドとKOを意識して強引に攻めたが、世界戦経験もある相手に空回りが続いた。アンダーカードでガラガラだった会場を沸かせるシーンはほとんどなく、ぐらつかせるような場面も作れなかった。