鈴木梨央、歌唱力も生かし活躍の幅拡大 「もう子役じゃない」「この世界で長く生きていきたい」と感じた転機語る
――このお仕事から離れようと考えたことはないですか? それはないです。お芝居だけでなく、歌が好きで、ギターも小さい頃から触れてきて、趣味として作詞作曲をすることが多いので、自分で歌詞を書いて曲を作ってお見せできる機会があったらうれしいなと考えたことはあります。 ――今後、作詞作曲された曲を披露する可能性もあるのでしょうか。 そうですね。うふふ。作詞作曲することが好きなので、これからも楽しみながら続けていきたいです。そして、今後も今回のように歌のある作品にも携わっていきたいです。 ――『モアナと伝説の海』シリーズは冒険の物語ですが、これまでの人生を振り返って冒険だったなと感じていることを教えてください。 やはり舞台『奇跡の人』が自分の中では一番大きな冒険だったなと思います。自分自身の分岐点にもなった作品で、改めて自分はこの世界で長く生きていきたい、生きていかなきゃと決心がついた作品でした。
ダークな役に意欲「自分の殻を破りたい」
――『モアナと伝説の海2』への参加はご自身にとってどんな経験になっていますか? 今までディズニー・アニメーション映画を劇場に観に行っていたのが、今回は自分自身が皆さんにお届けする側になれたことは、何より嬉しいことでした。皆さんに届ける難しさや、セリフと歌を別々録ることは、今まで経験してきたミュージカルとは違った役へのアプローチを考えた時間でした。ミュージカルはそのまま自然とセリフから歌へ、歌からセリフへと流れるのですが、今回の作品ではセリフと歌を別に録りましたので、自分の中では気持ちが繋がるように心がけました。 ――今後の抱負もお聞かせください。 今まで演じたことのないダークな役に挑戦してみたくて、ダークな役を演じることによって自分がどんな風に変わっていくのか、自分の殻を破りたいと思います。また、最近海外でのお仕事があり、その時にスタッフの方々が英語で会話されているのをみて、誰かに伝えてもらうのではなく、私も自分の気持ちを自分で伝えることができるように英会話の勉強を始めたいなと思いました。 ――英語を学んで将来的に海外の作品に出演したいという思いも? そうですね。いつかそんな機会があったらうれしいですね! ――来年2月10日に20歳を迎えられますが、気持ち的に変わりそうですか? まだあまり実感がないです。10代前半の頃は、20歳って完全な大人というイメージでしたが、年だけ重ねているような気がしていて、、、。20歳、これからもいろいろなお仕事をしていきたいので、日々成長できるように頑張っていきたいです。 ■鈴木梨央 2005年2月10日生まれ、埼玉県出身。2010年、5歳で芸能活動を開始。主な出演作は、ドラマ『八重の桜』(13)、『あさが来た』(15)、『ひきこもり先生』(21)、『命のバトン~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~』(21)、映画『僕だけがいない街』(16)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)、『最高の人生の見つけ方』(19)、『屋根裏のラジャー』(23 ※声優出演)、舞台『奇跡の人』(19)、『るろうに剣心 京都編』(22)、『ダーウィン・ヤング』(23)、『新生!熱血ブラバン少女。』(24)、『ピーター・パン』(24)など。
酒井青子