2月の倒産712件、23%増 ゼロゼロ融資返済が重荷に
東京商工リサーチが8日発表した2月の全国企業倒産(負債額1千万円以上)は前年同月比23.4%増の712件だった。物価高が背景にある倒産は前年同月の41件から57件に増えた。実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済も重荷になっている。 飲食業など「サービス業他」が14.7%増の218件で最多だった。次いで建設業が18.3%増の136件。 負債総額は44.5%増の1395億円。物価高を背景にした倒産は道路貨物運送業が10件、食料品製造業が9件と突出した。同社によると、ゼロゼロ融資の返済開始は4月に最後のピークを迎える。事業継続を断念する企業が増える可能性があるという。