衆院選への立候補を表明…河村名古屋市長「減税実現した」名古屋城等の課題も残り大村知事は「無責任極まりない」
減税日本・広沢一郎前副市長: 「まずは基本的には河村市政の継承ですね。特に市民税減税、そして市長報酬800万円も長い経緯があってそうなっておりますので、これは継承させていただきたい」
■自民は臨時総会…独自候補の擁立へ話し合いか
次の市長選には、国民民主党を離党した参院議員・大塚耕平さんも立候補する意向です。 大塚耕平参院議員: 「(河村市長が)一時代を築かれたことは事実ですから、その検証をしっかりして、これから名古屋がさらに発展していけるように頑張る、それが私の仕事です」
自民党にも動きがありました。自民党市議団は1日、臨時の総会を開き、独自候補擁立に向けた対応を話し合ったとみられます。
自民党名古屋市議団の藤田和秀団長: 「この大切な時期に市長を辞職される、投げ出されるということは、極めて無責任な行動だなと思っています。(候補擁立の考えは)まだ全く白紙です」
市長選にはこのほか、政治団体「学生党」の西田礼孝さん(27)も立候補する意向で、「若い力で政治を変えられるように頑張っていきたい」とコメントしています。
■名古屋城木造復元も残して…大村知事「無責任極まりない」
河村市長は1日午後3時半から、正式な出馬表明会見を開きました。市長時代の実績として、自身の給与の削減や市民税減税などをあげたうえで、国政では議員の家業化ストップや地方議員のボランティア化を進めたいと主張しました。
河村名古屋市長: 「日本で一番給料の安い市長で、だいたい自分の給与で4億円受け取ってこなかった。公務員の皆さんが総人件費をほぼ1割減らしまして、減税を実現してきたと」 自らが代表を務める減税日本の市議団は、不祥事などもあって議席を減らしました。「村村コンビ」と呼ばれたかつての盟友・大村知事との関係も冷え込んでいます。
大村愛知県知事: 「名古屋城天守閣問題も全く進んでいませんよね。そういう問題に全部答えた上で、もしあれだったら市長を辞められたらいかがでしょうか。金メダルをかじった事件だって、自虐ネタにしているということは反省していないということでしょう。無責任極まりない」 河村市長は、「最後のチャレンジ」とした前の市長選で5期目はないと明言していて、名古屋城木造復元などの課題を残して市役所を去ることになります。