能登被災地に寄付 和歌山・白浜などの美容室5店
自然災害が相次ぐ能登半島の被災者を援助しようと、和歌山県の田辺市や白浜町、上富田町の美容室5店が募金活動をした。それぞれ来店客らに協力してもらい、今月上旬までに40万4449円が集まった。近く石川県の能登町や珠洲市、輪島市に義援金として送る。 【応援受け入れ体制強化 避難所の環境改善も、和歌山県が防災計画の記事はこちら】 活動に向け、最初に声を上げたのは白浜町堅田の美容室「リビー」店長の細野達也さん(45)。大阪での修業時代の先輩が能登町で美容室を開いており、元日の能登半島地震で被災したことから現金を送って援助。9月にあった豪雨被害の際にも援助しようと連絡したところ、「珠洲市や輪島市も大きな被害がある。援助は本当に助かるので、そちらにもしてあげて」と言われ、自分だけでは難しいと思い知人に協力を呼びかけ、SNSでも発信した。 それに白浜町堅田のイノセンス、田辺市新庄町のソル、同市芳養松原1丁目のシロ、上富田町南紀の台のオルヘアーの美容室4店が賛同。リビーと同じように9月中旬から店内に募金箱を置き、来店客らに協力を求めた。 細野さんによると、常連客でないのにSNSを見て店まで持って来てくれたり、1万円も寄付してくれたりするほか、「自分も寄付したいと思っていたがどうすればいいか分からなかったので良かった」と言ってくれる人がいたという。活動を振り返り「一人でも多くの人に災害や支援に関心を持ってもらいたいと思って始めたが、こんなに多くの人が協力してくれるとは思わなかった。困った人を助けたいと思う人が多いことを知り、私も刺激を受けた。これからもできることを続けていきたい」と話している。
紀伊民報