【寝室に置くべき防災アイテム】3選! おすすめポイントと保管方法もレクチャー
寝ているときに緊急地震速報の大きな音で飛び起きた経験、皆さんも1度はありますよね。夜間に災害が発生したときにあわてないためにも、寝室に置いてほしい防災アイテムをご紹介します。 【写真】緊急時に備えて準備を! 寝室に置くべきおすすめ防災アイテム なんとなく、地震や線状降水帯などの大雨は寝ているときに起こることが多いな、と感じたことはありませんか? 2009年~2023年の過去15年間において、震度5弱以上の地震が発生した時間帯を調べてみると、23時台が最も多く、続いて22時台に多く発生していることがわかりました(気象庁ホームページの統計より)。 同じ15年間に発生した線状降水帯の数は約500回に上り、発生時間帯が特に多いのは、22時台や朝2時~6時台でした(気象庁研究所の分析より)。 あくまでもこの期間においては夜間の発生が多かったというだけで、地震や線状降水帯が夜間に発生しやすいとはいえませんが、普段から就寝時の災害も想定して備えておくことが大切です。 【懐中電灯】停電時や居場所を知らせるのにも役立つ 停電してしまったとき、まず部屋の状況を確認するためにも灯りは必要ですよね。懐中電灯の光があれば、助けを呼びたいときに居場所を知らせることもできます。 懐中電灯のなかでもおすすめなのが、無印良品の「LED懐中電灯」です。乾電池を最大4本(単三乾電池2本、単四乾電池2本)、最小1本でも使用可能で、さらに、単三乾電池と単四乾電池のどちらでも使うことができます。そのため、乾電池の数や種類をそろえることが難しい災害時でも問題なく使用できます。 懐中電灯としてだけでなくランタンとして使用することもできるので、災害時に限らず普段づかいできる点もうれしいですよね。 【笛】少ない力で遠くまで助けを呼ぶことができる 地震の揺れで家具が倒れてきて身動きが取れなくなってしまった場合などに、大声で助けを呼び続けるのはかなり体力を消耗します。そんなとき、笛があればより少ない力で遠くまで助けを呼ぶことができます。 笛にはさまざまな種類がありますが、ダイソーの「エマージェンシーホイッスル」のような蓄光タイプのものであれば停電時にもすぐに見つけることができるので便利です。 いざというときにすぐに使えるように、笛は枕元など手の届くところに置いておくのがおすすめです。 【運動靴・スニーカー】ガラスの破片などから足元を守る 寝室に窓がある場合は、地震や台風などの災害時に窓ガラスが割れてしまう可能性があります。ガラスの破片が床に散らばっている状態で、真っ暗ななかを素足で歩くとケガをする恐れがあるので、足元にスニーカーや運動靴を置いておくと安心です。 地震の揺れで飛ばされたり、靴のなかに破片物などが入ってしまうのを防ぐために、袋に入れた状態でベッドの脚などに固定しておくと良いでしょう。 ほかにも、倒壊した家屋や散乱した家財から手を守るための「軍手」や、頭を守るための「ヘルメット」なども備えておくと役立ちます。 電車に乗っているときや寝ているとき、料理をしているときなど、災害はいつ・どこで起こるのかわからないからこそ、さまざまな状況を想像して日頃から備えておくことが大切です。 取材・文=杉山早希(気象予報士・防災士/南気象予報士事務所)
ラジオ関西