「右手一本でも…」左肩亜脱臼の大谷翔平がWS強行出場。日米ファンが示した異なる反応
日本のファンは心配の声が多数
一方で日本のファンは、大谷の状態に安堵する意見とともに、第3戦出場の可能性に対しては心配の声が大半を占めた。 「嬉しい半面、無理はしてほしくない」「試合には出てほしいが、不安要素が少しでもあるのなら、試合出場はやめてほしい」「短期的な判断をせずに長期的に活躍するための判断をしてほしい」といったところだ。 もちろん大谷のプレーは見たいが、来季以降に悪い影響が出るようなら無理はしないでほしい、というのが多くの日本ファンの共通した意見だろう。
「大谷なら右手一本でも…」といった声も
ただ、なかには「確かにDHだし右手一本でも……」と、大谷のパワーをもってすれば、負傷した左肩をかばいながら右手だけでも活躍できる、という意見もあった。 もちろん、大谷の出場可否は慎重に判断されることになるだろうが、ドジャースは2勝0敗とリードしており、2試合で合計10得点を挙げた打線の状態も悪くない。強いて言えば、大谷自身はワールドシリーズで8打数1安打とやや精彩を欠いていた。シーズンを通してチームをけん引してきた存在とはいえ、決して長期的なリスクを冒すチーム状況ではないはずだ。 それでも大谷の性格なら、GOが出れば多少の無理をしてでも強行出場を訴えるだろう。指定席の1番DHか、代打での出場か、それとも……。ロバーツ監督、そして大谷の決断に注目が集まる。 文/八木遊(やぎ・ゆう) 【八木遊】 1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。
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