『わたしの宝物』松本若菜と深澤辰哉の予期せぬ再会 田中圭の“生き直し”のような改心も
栞がもたらした美羽と冬月(深澤辰哉)との予期せぬ再会
栞のことを宏樹が「新しいお守り」とまで言う中、栞の父親の正体を知っている美羽だけでなく、我々視聴者もこの嘘がバレてしまった瞬間を思うと気が気でなくなる。そして宏樹が一生懸命父親をやろうとしてくれるほどに自身の中で罪悪感が募っていく美羽は、付き合いたての頃の宏樹が戻ってきてくれたのを最初は半信半疑で、しかし徐々に受け入れ信じているように思えた。そりゃ交際前に付き合うきっかけになったタオルハンカチを宏樹が今も変わらず大切に保管していたことを知れば、誰だって大いに心動かされることだろう。 そんな中、美羽にとっては冬月との思い出の品であり、宏樹に娘の命名のきっかけを与えた栞が、今度は実はテロで犠牲者になるのを免れて無事生還し帰国した冬月との予期せぬ再会をもたらす。 どんなに改心したところで宏樹がこれまで散々美羽を傷つけてきたことに変わりはないながらも、彼は大事にする方法がわからない不器用な人だったのだろうと、演じる田中圭のあの号泣の演技を見てまた思わされた。 さて、冬月の死も受け入れ、栞を交えて宏樹とやり直し前を向こうとしていた美羽の元にやってきた心揺さぶられるまさかの再会。さらに次話では宏樹と、冬月の同僚・莉紗(さとうほなみ)が接点を持ってしまうようで、美羽は“托卵”の真実を守り抜けるのか。冬月にはその事実を話すのだろうか。
佳香(かこ)