【山口県】ものづくりコンで南工復権 中国大会で勝利誓う
山口県周南市の県立東部高等産業技術学校で8日、「令和6年度高校生ものづくりコンテスト旋盤作業部門 第19回山口大会」が開かれ、南陽工高ものづくり同好会で機械システム科3年の下瀬璃空さん(17)が2位に、同校同科2年の安村遥斗さん(16)が3位に入賞した。 2位入賞の下瀬さんは県代表として9月7日、8日に岡山県で開かれる中国大会へ出場する。 2006年から始まったこの大会は高校生のものづくりの技術を競うもので、今年は県内の工業高校5校から11人が参加した。 競技内容は指定された課題の部品を、直径60ミリの円筒状の鋼材2種を加工して作る。出来上がりの正確さ、安全への配慮、速さなど約60ある審査項目に照らし合わせ評価する。審査員は県が認定する山口マイスターらが務めた。 中国大会への切符を手に入れた下瀬さんは「入賞できて良かった。この大会で分かった課題に取り組んで、中国大会では1位を目指します」と意気込む。 3位の安村さんは「来年こそは中国大会、全国に挑みたい」と次回へ向けて意欲を高めた。 顧問の藤井達文さん(61)は「ミスを修正しながら諦めずに最後までやりきってくれた。これからどれだけレベルアップできるか」と大会を振り返る。 下松工高校長で大会会長の大田真一さん(60)は「旋盤や溶接競技は全国でも好成績を残していて、高い指導力競技力を有している。専門競技を通じて身に付けた技術は社会に出てからも必ず役に立つ」とものづくりの意義を訴えた。