井上尚弥に新たな挑戦状WBAフェザー級王者のニック・ボールも対戦熱望
ボクシングの米専門メディア「ボクシング・シーン」は5日(日本時間6日)、WBA世界フェザー級(57・1キロ以下)王者ニック・ボール(英国)が世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦を望んでいると報じた。トレーナーであるポール・スティーブンソンが「ニックが本当に望んでいるのは井上尚弥(大橋)との対戦だ」と語ったもの。 ニック・ボールは1日(同2日)、レイモンド・フォード(米国)に2―1の判定勝ちで戴冠した。昨年11月にWBC同級王座決定戦で元WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエ(英国)に判定勝ち。今年3月にWBC王者のレイ・バルガス(メキシコ)と引き分けた。この3試合でスティーブンソントレーナーは「彼はフェザー級頂点に登りつめた」と豪語する。今後はバルガスとの再戦による王座統一を目指すことが有力だ。 その上で「(尚弥と)戦えばそれはすごい戦いになるだろう。爆発するような戦いになる」と予想。「ニックは井上を動揺させる大きなチャンスを持っていると思う。我々は彼を信じている。輝かしい未来が待っている」とその才能が尚弥に匹敵すると信じている。「井上は今ボクシング界最高の選手だ。そして、ニックもね。彼らのアプローチは似てる。彼は真面目な選手であり、試合に出て、最高の選手と戦い、彼らを退ける。井上とニックの対戦が実現すればすごいことになるだろう」とその日がくることを期待した。 尚弥は先月29日にIBF王者のルイスアルベルト・ロペス(メキシコ)らフェザー級の選手から対戦を熱望する声に「やりたいんだったらおまえらが(階級を)下げてこいって話」と反発している。ただ、「フェザーにいく準備もしてます」と将来的には同階級に上げることを示唆していた。 戦績は31歳の尚弥が27戦全勝(24KO)、27歳のニック・ボールが20勝(11KO)1分け。
報知新聞社