ドジャースのスネル獲得に米メディアが持論 「チームの方針に合致している」と説く理由とは
来季もワールドシリーズ制覇を目指すドジャースが今オフのFA市場において、ブレイク・スネルを獲得し注目を集めた。2度のサイ・ヤング賞の実績を持つ左腕が加わり、先発陣の核として大きな期待が寄せられている。 【画像】早速報告!サイ・ヤング賞2度を誇る左腕がドジャースの“ユニ姿”に 巨額での長期契約も話題となった中、このドジャースの補強に関して、米国内では冷静な見解も伝えられている。スポーツサイト『SB NATION』では、「スネルはあらゆる意味でドジャースにフィットする」などと指摘している。 同メディアは、スネルがローテーションの上位を任せられる存在だと評するとともに、「彼のこれまでの経歴もロサンゼルスの方針に合致している。それは、健康であれば素晴らしい投球ができるが、必ずしも常に稼働しているわけではない投手を集めるというものだ」と説明。続けて、昨季におけるスネルの故障による欠場などにも触れながら、「メジャー9年間で130イニングを超えたのは2回のみで、その2シーズンではどちらもサイ・ヤング賞を受賞している」と左腕のキャリアを振り返っている。 また、今季、故障離脱が続いたドジャース先発陣が、来季も変わらず不安が拭えないと主張。同メディアは、「現時点の編成では、スネルとヨシノブ・ヤマモトが2025年シーズンの開幕から先発ローテーションを担うと期待されている」としながらも、「タイラー・グラスノーもその一員となる可能性があるが、最後に登板したのは8月11日で、その後7週間とポストシーズンを肘の捻挫で欠場している」と指摘する。 加えて、来季の先発候補として大谷翔平や、トニー・ゴリンソン、ダスティン・メイ、ボビー・ミラー、FAとなっているクレイトン・カーショウ等の名前を挙げ、「これらの投手はいずれも潜在能力は高いが、それ以上に多くの疑問符がつく」として、それぞれの故障歴が不安要素であると強調している。 同メディアは、「結局のところ、ドジャースは量を確保し、その中から質の高い選手を必要な時に揃えるという戦略を取っている。あるいは、稼働可能な投手陣の中で高いパフォーマンスを発揮してもらうことを期待しているのだ。ブレイク・スネルはその戦略に完全に適している」と分析。ドジャース投手陣に対する持論を並べた。 トピックの内容の通りドジャースは引き続き、ある程度の故障者を想定しながらの戦いとなるのか。打撃陣は球界屈指の破壊力が期待できるだけに、やはり来季も投手陣の起用法が連覇への大きなカギとなるようだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]