本格的ヒルクライム『聖高原』に挑戦! 湖畔のレストランで絶品グルメも堪能できる
登り応え十分、高原の湖畔を目指して
「聖高原」は、長野県千曲市と麻績村(おみむら)の境にあり、10kmに及ぶ登り応えのあるヒルクライムコースが魅力です。標高差600mを登り切った先には、静かな「聖湖」と広がる高原の景色、そして「聖レイクサイド館」の絶品グルメが待っています。 【画像】長野県の本格的ヒルクライム『聖高原』とグルメスポットを画像で見る(13枚)
今回紹介するのは、千曲市「八幡峯」交差点を出発し、国道403号を登って聖湖を目指すコースです。数十万年前の大規模な地滑りによって生まれた、緩やかな聖高原の東斜面を登っていきます。 登坂の中盤では、国の名勝に指定されている「姨捨の棚田」や千曲川、さらにその奥に広がる善光寺平を見下ろす絶景が広がります。 後半は樹林帯の中を進み、小さな下り坂が現れたらフィニッシュはもうすぐ。最後に少しだけ登り返すと、聖湖のある「猿ヶ馬場峠(さるがばんばとうげ)」に到着です。
この峠は江戸時代に整備され、善光寺へ向かう旅人たちが利用した主要ルート「北国西往還(善光寺街道)」として賑わいました。やがて鉄道篠ノ井線や、国道19号の開通など、時代の流れに埋もれていきましたが、昭和38年以降、聖湖周辺の観光開発が進み、再び脚光を浴びるようになりました。 現在は、この静かな湖を中心にキャンプ場やスキー場など、多くの観光施設が整い、訪れる人々を楽しませてくれます。その中でもサイクリストにオススメなのが、湖畔に立つレストラン「聖レイクサイド館」です。 私(筆者:才田直人)の注文は「栗の渋皮煮のタルト」です。タルト生地は外側がサクサク、中身の生地は甘い栗を包み込むようにしっとりしていて、バランスが絶妙です。栗の渋皮煮は丸ごといくつも入っていて、贅沢そのもの。疲れた体に甘さが沁みわたり、思わず笑顔がこぼれます。
ドリンクはコーヒーや紅茶、ハーブティーの中から選べます。私はコーヒーを選びましたが、タルトと交互に楽しむ時間は、ずっと続いて欲しいと思う幸せな時間でした。 ケーキは手作りのため数量限定です。この日は「千曲産あんずのバターケーキ」と「ガトーショコラ」がショーケースに並び、どちらも魅力的で注文に迷いました。 季節や日によって変わるケーキや、店の営業情報などはInstagramをフォロー&チェックして訪れると良いでしょう。 ランチメニューも豊富ですが、特に休日は混雑するようです。ゆったりとスイーツを楽しむために、開店時間の10時からランチタイムが始まる11時の間を狙うのが、自転車乗りにはピッタリかもしれません。
本格的なヒルクライムに挑戦し、長閑な高原風景を眺めながらスイーツやランチでリフレッシュ。「聖高原」で特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
才田直人