仏北部で麻薬ディーラー乗せた護送車襲撃、刑務官ら5人死傷 監視カメラが犯行の一部始終捉える
仏北部で14日、料金所通過のため減速した刑務所の護送車に待ち伏せしていたSUVが体当たりし、麻薬密売で収監された受刑者が逃走した。待ち伏せしていた襲撃者らは武装していて、刑務官2人を殺害し、3人に重傷を負わせた。 監視カメラの映像には、料金所を出た刑務所の車両に黒いSUVが正面から突っ込む様子が写っている。その後、襲撃者らが自動小銃を車両に向けて受刑者を連れ去り、SUVに火をつけて逃走した。 治安当局によると、逃走したのは麻薬の密売人、モハメド・アムラ受刑者(30)で、今月10日に強盗の罪で有罪判決を受け、ヴァル・ド・ルイユ刑務所に収監された。 仏北部ウール地方のヴァル・ド・ルイユで起きた今回の事件は、世界一のコカイン市場である欧州全土で麻薬関連犯罪の脅威が高まっていることを浮き彫りにした。