鳥栖のU―23日本代表DF木村誠二はフル出場も敗戦「決勝が終わった後も出るつもりで帰ってきた」
◆明治安田J1リーグ第12節 湘南2―1鳥栖(6日・レモンガススタジアム平塚) 鳥栖は湘南に敗れ、19位に転落した。前半13分に右CKからFW富樫敬真のゴールで先制したが、その後2失点した。 川井健太監督は失点場面について「湘南さんの良さが出たと思う。ケアしていた部分だったが、上回られた。質が高かったということ」と説明。「後半最初に失点してしまったことが、大きく響いたかな。焦り、落ち着きがなくなった。前半のうちに離せられたら良かったが、追いつかれた」と悔しがった。 この日はU―23アジア杯から帰国したU―23日本代表DF木村誠二が先発フル出場した。起用理由について指揮官は「代表の試合も見ていたのでコンディション的にも問題ないであろうと。得点をぜひ取って欲しいというところで、セットプレーから(チームとして)取れたところは彼を入れたメリットは出たと思う」と話した。 木村自身も「(アジア杯の)決勝が終わった後も出るつもりで帰ってきた。スタメンと聞いた時もそんな動揺はなかった」と奮闘。先制点の場面ではニアに入って湘南の選手に自身を意識させることで、後ろのFW富樫のゴールを呼び込んだ。 決勝のウズベキスタン戦でフル出場し、4日深夜に帰国。チームに合流したのは5日の前泊宿舎だった。時差ぼけについて聞かれると「時差ぼけなんかは『出る』と言われたらなんとかなる。本当に気合いに乗り切るだけ。今日もそれほどぼけているな、という感じも無くやれた。一般的に時差は1日で1時間ずつしか戻せないと言われているので、もしかしたらどこかでそういう部分はあったのかもしれないけれど、自分の中でそういう感覚的には感じていないです」と振り返った。
報知新聞社