三重県出身の最強スプリンター・上山紘輝選手に密着!“急成長”の秘密に迫る
この日は、個人練習の日ということで、陸上の7種競技経験者の赤木アナがアップのパートナーとして参加。一緒にグラウンドをランニングしたあと、「隣で走っていると、本当に脚が長くて、一歩が全然違う」と上山選手の歩幅に驚きをみせた赤木アナ。続けて、「バネがありました。ポンポンポンと弾んでいく感じ」と、アップを通じて体感した上山選手の走りについて話しました。
続いてのメニューは、短距離選手には欠かせない「スプリント・ドリル」。なかでも赤木アナが一番驚いたのが、上山選手の足首の柔らかさが際立つ動きが特徴的なドリル。上山選手によると、走っているなかで“つま先動作”よるブレーキを防ぐためのドリルで、骨盤の根元から足を動かし、くるぶしで足をおろすイメージで進むことがポイントなのだそう。走るときに大事な動作で、一歩踏み込んだときに体重が乗り込める動きへとつながっています。
上山選手にとって、「スプリント・ドリル」は“速く走るためのコツをつかむための練習”。ドリルについて、「走りにつなげるためアップというよりは、走りの確認のため行っています」と話しました。
コーチとの出会いこそ、急成長のキッカケ
上山選手の成長に欠かせないのが、「近畿大学」陸上部の井上悟コーチの存在。かつて、短距離選手としてバルセロナ、アトランタと2大会連続でオリンピックに出場した経歴をもつ井上コーチ。100m、200mの元日本記録保持者でもあります。 高校卒業後、近畿大学へ進学した上山選手。井上コーチとの出会いこそが、急成長のキッカケとなりました。
「最初に見たときから200m選手で、リレーの3走を目指せば日本代表になれると思った」と上山選手との出会いを振り返る井上コーチ。「昔話なんですけど、自分が200mの日本記録をもっていたので、上山で奪還したいなと思っています。日本代表を続けていったのちに、日本記録(20秒03秒)を目標にしたいと思っています」と上山選手への期待を語ります。