10月19日(土)、20日(日)福島県福島市・あづま総合運動公園で開催! フェス初心者にも優しい『LIVE AZUMA 2024』の楽しみ方とは?
3年目の開催として集大成を感じさせるアーティストラインナップに
フェスとしての主役はアーティストであるのは当然。今年のメインステージのヘッドライナーは、初日がクリープハイプ、そして2日目が羊文学。福島でのライブは久々となるクリープハイプは『LIVE AZUMA』初出演となる。11月にKアリーナ横浜でのワンマンライブ『現メンバー15周年記念公演「2024年11月16日」』を控え、その先の12月には約3年ぶりとなるニューアルバム『こんなところに居たのかやっと見つけたよ』をリリース予定という、バンドとしては最高のコンディンションの中でマウンド=ステージに立つことになると言えるだろう。野球好きとして知られている尾崎世界観(vo/g)と球場との相性は抜群だ。 羊文学と『LIVE AZUMA』の縁は深い。昨年『LIVE AZUMA』初出演を果たし、ライブはもちろんのこと、塩塚の母がミスピーチキャンペーンクルーを受賞したというエピソードもあったりと、地元福島の観客を含めて会場のオーディエンス全員を沸かせた。今年は4月に横浜アリーナでのワンマンライブ『羊文学 LIVE 2024 “III”』を成功させ、キャリア最大規模となるツアー『羊文学 TOUR 2024 "soft soul, prickly eyes"』を終えた直後というバンドとして仕上がった状態での『LIVE AZUMA』大トリということになる。 羊文学だけでなく、福島にカムバックとなるアーティストは多くいる。昨年の『LIVE AZUMA』が活動再開のステージとなったフレデリック、さらに昨年は夜のPARK STAGEを満員にしていた水曜日のカンパネラが初日のAZUMA STAGEに登場。そのまま初日のPARK STAGEに目を移していくと、2年ぶりの出演となるスチャダラパー、昨年トリを飾った電気グルーヴから今年は石野卓球がDJセットでフロアを湧かせてくれる。そんな2組がタイムテーブルに並んでいるのも、3年目の開催としてのストーリーを感じさせるポイントだ。アコースティックセットでのステージとなるEGO-WRAPPIN’からは中納良恵(vo)が前身イベント『PARK LIFE 2021』にソロで出演しており、3年ぶりに中納の歌声が会場に響くこととなる。 2日目には2年ぶりにDragon Ashが登場。Kj(vo/g)は『LIVE AZUMA』を気に入っており、同日DJ STAGEに登場するJUBEEが前回Dragon Ashのステージに飛び入り参加をし、「Fantasista」をコラボレーションしていた。PARK STAGEのdodoは、昨年のSTUTSのステージで塩塚とA_o「BLUE SOULS」をライブ初披露している。坂口氏は初年度の東京スカパラダイスオーケストラのステージに奥田民生が登場し「美しく燃える森」を歌唱していたのが感慨深かったそうだが、『LIVE AZUMA』はそんなコラボが自然発生的に起こるのが魅力でもある。 初年度から貫かれているロック、オルタナ、ヒップホップといったジャンルを縦横無尽に横断するラインナップは、今年はさらに色濃くなっており、2日目の.ENDRECHERI.は壮大なファンクミュージックをスタジアムに轟かせてくれるだろう。ブッキングはあくまでも音楽性、アーティスト性から決めていると坂口氏は話していたが、そこにはもちろん全アーティストが当てはまる。例えば11人組ボーイズグループというJO1の出演は過去にはなかったようなケースだ。ここでの反響が来年、また新たな『LIVE AZUMA』を形作っていくことは間違いないだろう。昨年は台湾を代表するアーティスト・9m88が出演しており、例えば海外アーティストやガールズグループがラインナップに並ぶ未来も十分あり得る話である。 「福島に根付いているフェスなので、福島らしさは自然と滲み出てくる」という坂口氏の言葉の通りに、先述した羊文学のほかにも福島と縁のあるアーティストが今年も多くいる。再結成後、福島でのライブは初めてとなるAqua Timezは、メンバーのOKP-STAR(b)、大介(g)のふたりが福島県出身。Aqua Timezと同じく、初日に出演するgo!go!vanillasは2022年にリリースした「HIGHER」のMVを、磐梯吾妻スカイラインで撮影している。2日目のトリ前に出演のMAN WITH A MISSIONは、震災直後から福島、ひいては東北に寄り添い続けてきたアーティスト。彼らの信じるスタジアムロックを福島の夜空に響かせてくれるはずだ。 『SUMMER SONIC』などの知見を色濃く取り込みながら、福島に根付いたフェスとして独自の色を放つ『LIVE AZUMA』。特筆したいのは、筆者のような毎年足を運んでいる立場でも、驚きと発見を必ずもたらしてくれるということ。それは福島を知るということでもあり、集大成となる3年目の今年はその予感が確信めいたものへと変わっている。 <公演情報> 『LIVE AZUMA 2024』 10月19日(土)・20日(日) 開場10:00 / 開演11:00(予定) 福島・あづま総合運動公園 / 福島あづま球場 【出演】 ■10月19日(土) -AZUMA STAGE- Aqua Timez / クリープハイプ / フレデリック / go!go!vanillas / JO1 / Lucky Kilimanjaro / THE ORAL CIGARETTES / 水曜日のカンパネラ -PARK STAGE- Campanella / EGO-WRAPPIN' (Acoustic Set) / 石野卓球 / MFS / スチャダラパー / TENDRE / U-zhaan×環 ROY×鎮座 DOPENESS -DJ - ZEN-LA-ROCK / grooveman Spot / セク⼭ / 原島 “ど真ん中” 宙芳 / shakke / JIN TANAKA(BACK DROP BOMB) / DJ NANASHIMA / IMAKARUM / RIP ■10月20日(日) -AZUMA STAGE- Dragon Ash / .ENDRECHERI. / 04 Limited Sazabys / 羊文学 / HYDE / indigo la End / MAN WITH A MISSION / リーガルリリー -PARK STAGE- dodo / Kan Sano (Band Set) / LET ME KNOW / MONO NO AWARE / Newspeak / Ryohu (Band Set) / 鈴木真海子 / WONK -DJ- オカモトレイジ(OKAMOTO’S)/ JUBEE / Yohji Igarashi / okadada / Shōtaro Aoyama / Whelmiy’nd / DJ mariennu / ナツ・サマー / DJ MITSU