眠らずに休息する究極のリラクゼーション法!?「NSDR」の実践について専門家が解説!
瞑想に呼吸法、そして短時間の仮眠で、ぐっすり眠ったときのように活力を取り戻せる究極のリラクゼーション法をあなたはご存知? 睡眠不足の身体が発する、8つのSOSとは? "non-sleep-deep-rest "法、頭文字をとってNSDRと呼ばれるリラックス法を使えば深い休息を得ることが可能になる。瞑想と呼吸法を組み合わせたNSDRは、神経科学者でスタンフォード大学医学部教授のアンドリュー・ヒューバーマンによって提唱された。具体的には2021年10月、教授のウェブサイトHuberman Labに掲載された「神経可塑性スーパープロトコル」の中で言及されている。
瞑想と呼吸法
同教授はNSDRを深いリラクゼーションのためのツールと定義している。一日に複数回行うこともでき、実践方法は比較的柔軟だ。20分間の仮眠、自己催眠、目を閉じて横になって行うヨガニードラ(誘導瞑想と呼吸法を組み合わせたもの)のセッションなどをミックスする。 本当に効果があるのだろうか。フランスの睡眠専門医、フィリップ・ボーリューは肯定的だ。「目を閉じてゆっくり息を吐くだけでも、外部の刺激から脳が遮断されて休まります」 フィリップ・ボーリュー医師によれば、誘導瞑想や自己催眠も呼吸のリズムを落ち着かせ、鎮静効果がある。「また、身体と呼吸に意識を集中させることで、物事にとらわれてしまって考えが堂々めぐりしている場合も効果的です」
仮眠に注意
フィリップ・ボーリュー医師が唯一、注意した方がいいと考えるのは20分程度の仮眠のことだ。「仮眠は疲労回復に効果がありますが、自然な睡眠リズムや夜の睡眠を妨げないよう、注意が必要です」 疲労回復のために仮眠をするタイミングとしては、昼下がり、自然に眠くなる時間帯がいい。ただし20分程度にとどめること。それ以上眠ると深い徐波睡眠に入ってしまい、目覚めた時に頭がぼーっとしてせっかくの休息の効果が得られない。
text : Lena Couffin (madame.lefigaro.fr)